1 事業概要
鳥取和牛振興総合対策として鳥取和牛の更なる飛躍のため生産から販売まで総合的な事業を展開する。
その増頭対策として、担い手や新規参入者等に対し、牛舎等の施設整備や雌牛導入について支援する。
2 目的
●産肉能力が高い種雄牛群を軸として「和牛王国復活」を目指し、和牛ビジョンに沿った生産から販売までの戦略を推進するための事業を実施する。
●2年後に開催される第11回和牛全共で首席を獲得し鳥取和牛がトップブランドになることを想定し、需要に応えられる高品質な鳥取和牛の出荷頭数を確保する。
●上記の目的を達成し、和牛生産頭数を増加させるため、飼養場所の確保(牛舎整備)及び雌牛導入等を図る。
3 背景
(1)鳥取県種雄牛「百合白清2」号が日本一の検定成績を出し、全国的に有名になった。その兄牛「白鵬85の3」号も良好な成績を収め、生産者の期待は大きい。全共出品候補牛もこの優秀な種雄牛を活用した対策をとっており、2年後の宮城和牛全共での首席奪取が期待される。
(2)上記2頭の優秀な種雄牛の誕生の効果もあり、子牛価格が高く推移していることから、和牛繁殖農家の生産意欲が向上し、高能力な繁殖雌牛の導入や保留が活発になり、増頭へ意欲を示している他、新たに和牛を飼育したいとの声も聞かれ始めている。
(3)一方、子牛価格高騰、飼料代の高騰、建設資材の高騰など増頭に係る経費が増加している状況があり、増頭の意欲をそぐ要因も多い。
(4)このような中、新たに和牛繁殖経営を行いたい新規参入者へ支援を行うことで、県内の和牛繁殖農家の増加に寄与し、和牛繁殖雌牛の増頭を図ることで、和牛ビジョンの達成を確実なものとしていく。
4 補正理由及び要求額
<補正理由>
新たに、当事業を活用して和牛繁殖経営に取り組む新規参入者(3名)が現れたため。
<要求額合計 7,879千円>
(内訳)
(1)新規参入支援事業のうち雌牛導入に対する助成 7,879千円
新たな導入予定頭数:28頭
5 事業内容
(1)施設整備支援
区分 | 事業内容 | 補正予算額
(H27年度当初)
(千円) |
新規参入支援 | 新規参入者が実施する畜舎、堆肥舎等の整備及び雌牛導入に対する助成
実施主体:農協、生産者
補助率:県1/3、市町村1/6 | 7,879
(9,600) |
計 | | 7,879
(9,600) |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
「和牛増頭対策推進事業」のうち、当補正予算に関係するもののみ抜粋
・新規参入円滑化支援
新規参入者の経営開始に必要な雌牛導入に要する経費に支援した
H24年度 実施無し
H25年度 繁殖雌牛導入 2農場 16頭
H26年度 繁殖雌牛導入 5農場 33頭
これまでの取組に対する評価
・和牛繁殖経営の担い手や新規参入者へ施設整備等の支援をすることにより、和牛繁殖雌牛の増頭につなげることができた。
工程表との関連
関連する政策内容
・子牛生産頭数・肉牛出荷頭数の増加や高価格販売による「和牛王国鳥取」の復活
・「鳥取和牛オレイン55」など、美味しい鳥取ブランドの形成
・付加価値の高い県産品ブランドの増産体制の構築
関連する政策目標
・子牛生産頭数:2,670頭、肉牛出荷頭数3,750頭
・「鳥取和牛オレイン55」生産頭数:370頭