現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 農林水産部のとっとりの松原再生プロジェクト
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:治山費
事業名:

とっとりの松原再生プロジェクト

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農林水産部 森林づくり推進課 −  

電話番号:0857-26-7335  E-mail:moridukuri@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 900千円 3,106千円 4,006千円 0.4人 0.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 900千円 3,106千円 4,006千円 0.4人 0.0人 0.0人
26年度当初予算額 900千円 5,417千円 6,317千円 0.7人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:900千円  (前年度予算額 900千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:900千円

事業内容

1 事業概要

(1)現況調査 15千円

    林内調査・保全対象の確認・飛砂等影響調査の実施

    (2)地域住民等と協働した保安林整備(案)の検討 240千円
    地域住民等へのアンケート、整備(案)の検討・作成
    ※植栽樹種、各地区の保安林に期待する機能、各地区の将来像と保安林の関係など

    (3)松露復活をキーワードに健全な松原を再生させる取組 645千円

     「松露」を松林整備の指標としてとらえ、小中学生・地元住民・地元料理店・企業団体、ボランティア等の協働作業により松林の環境整備(落葉かき、表土掻き起し、除草)を実施

    ※松露(ショウロ):直径2〜3cmの球形をしたクロマツの根と共生するキノコ。古くから珍重され、天然の松露は高級なものとされている。

    【別途、公共:治山事業の保安林改良事業(4箇所:68,010千円)のうち、以下の3箇所(59,610千円)をフィールドとして予定】
    松くい虫被害等により海岸部のクロマツが枯損し、保安林機能が低下しているため、抵抗性クロマツ等の植栽により保安林機能の回復を図る。
    事業主体:県による治山事業を中心に実施し、一部、地域住民・グリーンツーリズム参加者・ボランティア等による植栽・管理等も盛り込む。(補助率:国1/2) 
         
    地域
    箇所名
    予算額(千円)
    事 業 量
    植栽工
    静砂工
    防風工
    東部
    鳥取市浜坂
    23,610
    4.49ha
    900m
    中部
    北栄町弓原
    16,000
    0.35ha
    800m
    120m
    中部
    北栄町妻波
    20,000
    0.45ha
    1,000m
    150m
    合計
    3箇所
    59,610
    5.29ha
    2,700m
    270m

2 背景・目的

・昭和30年代から造成されてきた海岸防災林には、飛砂防止、防風、潮害防備などの防災機能に加え、保健休養機能など多様な役割が求められており、東日本大震災による津波被害を受けて津波被害軽減効果に対する期待も高まっている。
・多くの県民が、海岸マツ林に対して、愛着と関心を持っていることは、平成22年度の大雪被害からの復興に際して、県民が示した協力等で明らかであるが、これらのマツ林は、最近、松くい虫被害等により疎林化が目立ち、県民の多くが改善を望んでいる状況。

・このため、今後10ヶ年間で、海岸防災林の現況調査を行い、地域住民等との話し合いを通じて、保安林の将来像を確認し、その後の森林づくりにつなげていく。

・松露復活をキーワードにした地元住民等との協働作業を通じて、健全な松原の再生と地域特産「松露」を目指す。

3 期待される効果

■協働作業を通じて、とっとりの松原を交流の場へ。
■とっとりの松原に親しみ、松原の環境について考える機会。
■クロマツと共生関係にある松露育成により、クロマツの生育環境を保全。
■高級食材としての利用。
■稀少なキノコで話題性があり、観光資源⇒エコツーリズムへの広がりを期待。

4 各地域毎の森林づくりの主眼及び取組箇所(案)等

地域
主眼
具体取組箇所(案)
及びキーワード
東部
山陰海岸ジオパークエリアや、砂丘農業など、多彩な自然を背景とした人々とのつながりを育む森林づくり。鳥取砂丘周辺

(らっきょう、県道、ジオパーク)
中部
本県最大の農業地帯で、海岸に拡がる農地を守る森林づくり。北条砂丘周辺

(タバコ、らっきょう、国道9号)
西部
平坦な弓ヶ浜半島を津波被害から守る減災を目指した森林づくり。弓ヶ浜半島周辺

(津波対策、中低木植栽)

(参考)とっとりの松原とは

従来、県内の海岸部の保安林は、隣接する住宅・農地・道路等を飛砂・風害・潮害から守るとともに、憩いの場として地域住民の生活と深く関わってきた。しかし、近年の松くい虫被害等により疎林化しているため、地域住民等と各地域に応じた保安林と地域の将来像を検討した上、再生した白砂青松をイメージした松林を通称したもの

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

■平成26年6月他、浜坂地域住民等と松林の飛砂影響・現況調査後、今後の松林のあり方・整備の方向性について協議打合せ。松露発生の地にしたいとの意見もあり。
■平成27年2月〜3月に鳥取大学との共同研究により委託提供される「松露菌糸体液」を県中部の海岸松林で散布予定。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
■地域住民との現地調査は松林の整備への共通認識を深める良い機会となる。
■一方、松林の整備計画作成に当たり、林内に生息する稀少昆虫等の生息環境への配慮を求める地区外関係者と松林整備を推進しようとする地元関係者の調整に想定外の時間を要した。
■松露発生の取組が年越となるため、事業効果を明確に示すことができなかった。

<改善点等>
@1段ロケット:調整時間を考慮し、現地調査等の早期実施が必要。
A2段ロケット:松露菌糸体液の入手方法の見直し。H26当初:需用費での購入予定⇒H27要求:委託の上、入手。
B3段ロケット:健全な松林の環境整備を図り、併せて松露発生を推進。

工程表との関連

関連する政策内容

森林の保全・整備を推進するとともに、森林や林業の重要性に対する県民の理解を促進

関連する政策目標

二酸化炭素の吸収や様々な活動の源となる上質な水の供給源としての役割などの、森林の環境面への貢献や、森林の手入れを適切に行い、森林を活用することが環境を支えることにつながることなど、森林や林業の重要性に対する県民の理解を促進し、森林の健全な整備・保全を進める。


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 900 0 0 0 0 0 0 0 900
要求額 900 0 0 0 0 0 0 0 900

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 900 0 0 0 0 0 0 0 900
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0