これまでの取組と成果
これまでの取組状況
１ 米を巡る近年の情勢の変化等を踏まえ、平成２５年１２月に「鳥取県米ビジョン」を見直し。鳥取県産米の目指すべき方向を整理し、関係機関が連携しながら生産から販売までの取組を推進するとともに、ビジョンの実現に向けて、平成２６年度当初予算において、きぬむすめの販売対策強化、生産拡大に重点を置いた「鳥取県産きぬむすめ等販売拡大支援事業」を創設。
（１）きぬむすめ販売対策強化支援
Ｈ２５に作成したマスコットキャラクター「きぬむすび」を、ＰＲ資材、テレビＣＭ等に活用し、「きぬむすめ」の認知度向上、販売促進に取り組んだ。また、新たに販路開拓した県外の小売店での試食宣伝、県産品が当たるキャンペーン等に取り組み、早期の定着を図っている。
（２）きぬむすめ生産拡大及び新品種検討支援
「きぬむすめ」栽培コンテスト（３月に開催予定）を開催し、作付拡大の気運を高めるとともに、食味・品質の高位安定化に向けた試験研究に着手し、食味・品質の底上げに取り組んでいる。
（３）担い手農家等販売対策支援
米価低下の影響を受けやすい担い手農家等に対し、パッケージデザイン、試食宣伝等に必要な経費を助成し、米の販路開拓、販売促進等の取組を支援している。
２ 「きぬむすめ」は、穀物検定協会の平成２５年産米及び平成２６年産米の食味ランキングにおいて「特Ａ」評価を取得し、マスコットキャラクターや試食宣伝等の取組により、全体としての販売対策強化に取り組んできたが、食味や品質の基準を設定したり、栽培方法を限定することで、より有利な販売をしていこうとする動きが出始めている。
これまでの取組に対する評価
１ 「きぬむすめ」の作付面積については、関係機関が連携して作付を推進したことなどから大幅に拡大（H25：1,402ha → H27：2,811ha → H30目標：3,000ha）し、業務用も含めた一定の販路確保ができている。
２ 米の価格低下基調が続く中、「特Ａ」銘柄であっても有利販売は容易ではない状況になってきており、他産地との競争に勝ち残っていくためには、「鳥取県産きぬむすめ」全体の食味・品質の高位安定化に加え、ブランド化戦略が重要になってきている。しかし、そのための取り組みは緒に就いたところであり、取組を加速化することが必要である。