事業名:
土壌保全対策技術確立事業
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農林水産部 農業試験場 環境研究室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
27年度当初予算額 |
1,092千円 |
2,330千円 |
3,422千円 |
0.3人 |
1.0人 |
0.0人 |
27年度当初予算要求額 |
5,005千円 |
2,330千円 |
7,335千円 |
0.3人 |
1.0人 |
0.0人 |
26年度当初予算額 |
1,094千円 |
2,322千円 |
3,416千円 |
0.3人 |
1.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:5,005千円 (前年度予算額 1,094千円) 財源:一部受託
一般事業査定:計上 計上額:1,092千円
事業内容
事業概要
1.土壌機能モニタリング調査(S54〜)
県内耕地土壌の実態調査を行い、肥培管理や土壌改良のための基礎資料とする。
2.農地土壌温室効果ガス算定基礎調査(H25〜)
地球温暖化防止と土壌肥沃度の変化を把握するため、農地に蓄積している炭素・窒素の量とその変化についての調査を行う。
なお、本事業は国からの委託事業である。
事業内容
1.調査内容
土壌断面調査、土壌理化学性分析、土壌・栽培管理アンケート調査
2.実施地区・土壌機能モニタリング調査
5年間を一巡として県内32地点(のべ調査項目数:1152)の水田・畑地を継続調査する。平成26年度の調査地点は6地点(調査項目数:216点)を予定。
3.実施地区・農地土壌温室効果ガス算定基礎調査
平成25年度からの8年間、県内の水田・畑地・樹園地・草地について、県内で24地点(のべ調査項目数:864)の調査を行う。
事業の効果・目的・背景等
1.土壌機能モニタリング調査
堆肥等の有機物施用量の減少、土壌実態を考慮しない一律的な資材施用が見られ、土壌養分の過不足及び地力低下等による収量・品質への影響、生産コストの上昇や環境負荷の増大が懸念される。 そこで県内農耕地の土壌環境の実態および経時的変化を把握し、適切な土壌管理対策を検討し、安定的な農産物の生産と肥料コストの低減に資するものとする。
(1)土壌実態及び変化から課題を把握し、解決策に活用する。
経済性を加味した「土づくり」は農産物生産の高位安定化には欠かせない。そのための基本的情報提供および対応策に活用。
(2)肥料等資材費低減に対する情報提供
肥料の三大要素である窒素、リン酸、加里の価格が急騰。農家経営を圧迫。土壌調査結果に基づく施肥改善により資材費低減に活用。加えて、施肥改善後の土壌養分の変化をモニタリング。
(3)全国的土壌実態の把握に活用
この調査は全国の各都道府県で実施され、農業環境技術研究所が全国レベルのとりまとめを行っている。農地保全の観点から全国的な土壌実態や土壌変化の把握に活用。
2.農地土壌温室効果ガス算定基礎調査
土壌に貯まっている炭素量は、大気中の3倍、地上の植生の2倍であると試算されている。そのため農地管理によって土壌炭素が増えれば地球温暖化防止に役立ち、同時に窒素などの養分が増え、土壌肥沃度の向上も期待される。 本調査では、圃場の炭素・窒素の量を継続的に調査するとともに、農家の方にアンケートを行い、堆肥など有機質資材の農地への投入量等を把握し、農地の炭素蓄積とその変化を明らかにする。
(1)温室効果ガス(CO2)抑制を目的とする土壌炭素蓄積量の把握
土壌が炭素を蓄積する性質を利用し、CO2削減対策を講じるための基礎的データとして活用(国からの委託によりH25から実施。
これまでの成果
1.土壌機能モニタリング調査
(1)県内耕地土壌の理化学性実態を提示(H5、H13、H21、H23)
リン酸が蓄積していること、作土厚が薄くなっていることなどの情報を提供。
→各地域の栽培ごよみに反映。
→新たな試験課題設定し、リン酸および加里肥料の減肥に関する成果を提案。
→JA全農とっとりが発行した肥料のしおり2010の資料として、鳥取県における土壌の理化学性変化を提供。
→過去10年分の土壌変化をとりまとめ、平成23年度の試験場成果情報として提供。
(2)水稲に関して、肥料高騰に対応する合理的な肥培管理法開発への情報提供
→肥料価格は平成20年に高騰し、今なお不安定な状況が続いている。このため、肥料コスト低減を求める声が大きくなっている。これまでのデータおよび各種試験結果を基に、水稲作での合理的肥培管理法を提示(農業緊急プロジェクト)。また、対策のための事業化へ寄与。(2008年9月補正、農政課)
(3)パソコン上で閲覧可能な県内土壌図を提示(H20)
→栽培管理上で基礎試料となる土壌の種類をパソコン上で閲覧できる5万分の1の最新全県マップを提示。
2.農地土壌温室効果ガス算定基礎調査
→地球温暖化防止と土壌肥沃度の変化を把握するため、農林水産省では水田・畑などの農地に蓄積している炭素・窒素の量とその変化について、2008年度から全都道府県を対象に調査を実施した。
本調査では、圃場の炭素・窒素の量を継続的に調査するとともに、農家の方にアンケート調査を行い、堆肥など有機質資材の農地への投入量を把握し、日本の農地の炭素蓄積とその変化を明らかにする。2010年度は草地が加わり、総数約3200点の農家圃場を対象として実施された。
これまでの調査では、炭素含量・窒素含量とも泥炭土が高く、黒ボク土関係がそれに続き、砂丘未熟土が最も低い値を示すことが判明した。
平成24年度をもって土壌炭素調査事業は終了したが、25年度より農地土壌温室効果ガス算定基礎調査事業が実施されるおり、土壌炭素調査を継続する。
事業実施期間及び経費
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
(1)土壌機能モニタリング調査
<目的>
・施肥や有機物の投入等土壌管理方式による土壌の機能(化学性、物理性)の変化の把握。
・土壌の変化を予測し、地域における適切な土壌管理方針の提示。
<県内調査地点>
・32地点で実施。5年を1サイクルとし、現在は8巡目。
<達成度>
・平成26年度は11月上旬〜12月に調査を実施する予定。
(2)土壌炭素調査
<目的>
・地球温暖化防止と土壌肥沃度の変化の把握。
・全国47都道府県と共同し、農地に蓄積されている炭素・窒素等の調査を実施。
<県内調査地点>
・平成25年度は17地点で調査を実施。
<達成度>
・平成26年度は11月上旬〜12月に調査を実施する予定
これまでの取組に対する評価
(1)土壌機能モニタリング調査
<自己分析>
・リン酸が蓄積していること、作土厚が薄くなっていることなどの情報を提供したところ、各地の栽培暦に反映され、リン酸の減肥がなされた。このように肥料価格が高騰している中、本事業の調査データは減肥を実施する上での基礎データとなりうる。
・栽培管理上で基礎試料となる土壌の種類をパソコン上で閲覧できる5万分の1の最新全県マップを提示した。
<改善点>
・8巡目は土壌機能モニタリング調査のあり方について検討し、調査点数を維持しつつ緊急性の高い地目を重点的に調査するよう調整中である。
(2)農地土壌温室効果ガス算定基礎調査
<自己分析>
・土壌に貯まっている炭素量は、大気中の3倍、地上の植生の2倍であると試算されている。そのため農地管理によって土壌炭素が増えれば地球温暖化防止に役立ち、同時に窒素などの養分が増え、土壌肥沃度の向上も期待される。
・土壌が炭素を蓄積する性質を利用し、二酸化炭素削減対策を講じるための基礎的データとして活用されている。なお調査結果は有機物の施用による二酸化炭素削減データ等の裏付け資料として、国際的な会議等における活用が予定されている。
<改善点>
・自給飼料のニーズ増加を踏まえ、飼料畑の調査を3地点で実施している。
財政課処理欄
優先順位と緊急性を勘案し、備品購入費を精査しました。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
1,094 |
556 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
538 |
要求額 |
5,005 |
465 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4,540 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
1,092 |
465 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
627 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |