(1)推進体制検討会の開催(別途、糖尿病対策推進会議で計上)
歯周病と糖尿病の重症化予防のための推進体制を構築するため、歯科と医科での連携方策等の検討。
(2)研修会の開催(2回/年)
研修会は、歯科と医科の関係者に対して歯周病と糖尿病との関係性について研修を行う。
歯周病研修会 1回、 糖尿病研修会 1回
対象:歯科医師、医師、歯科衛生士、看護師等
(3)地域連携パスの活用促進・・・拡充
歯周病と糖尿病の重症化予防のため、医科から歯科又は、歯科から医科を紹介するガイドラインを検討し作成する。
H26は、医科→歯科を紹介用(歯科医師会で作成)
H27は、歯科→医科を紹介用(医師会で作成)を想定
(4)普及啓発・情報発信
・リーフレットの配布、活用
・ホームページ等での歯周病と糖尿病の関連性に係る情報発信
○歯周病は糖尿病と同じく慢性疾患である。
○県民の歯周病有病者率は、40歳以上で81.8%、そのうち重症化している者は、41.7%である。
年齢区分 | | 鳥取県(H22) | 全国(H23) |
40〜74歳 | 年齢人口(母数) | 265,590人 | 100% | − |
40歳以上 | 歯周病 | 罹患者 | 217,253人 | 81.8% | 86.1% |
重症者 | 110,751人 | 41.7% | 39.8% |
40〜74歳 | 糖尿病 | 有病者 | 22,043人 | 8.3% | 2,210万人 |
予備群 | 24,168人 | 9.1% |
○糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて、中等〜高度の歯周病になる頻度が2〜3倍高い。
また、歯周病の進行は早く、治癒は遅いため重症化しやすい。
○糖尿病と歯周病は因果関係があり、両疾患に罹患している者の場合、同時に治療することが効率的で早期快復につながることから、糖尿病患者又は歯周病患者のうち両疾患の治療が必要と認められる者を歯科医科連携のもと、治療につなげ治癒の効率化を図ることが必要。
○しかしながらこの生活習慣病の重症化予防の取り組みとしては、歯科と医科の連携は十分といえないことから、連携体制を構築することが喫緊の課題となっている。
データ出典:H22県民歯科疾患実態調査
参考資料:糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン