1 事業概要
(1)概要
(公社)鳥取県看護協会が実施する「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)推進ワークショップ事業」に対し、補助を行う。
○所要額 726(726)千円
○財源 単県
○補助対象事業者 (公社)鳥取県看護協会
○補助対象経費
報償費、旅費、需用費、役務費、使用料及び賃借料
○補助率 1/2
(2)目的
看護職員確保対策としては、養成数増加、再就業支援の取組も重要であるが、慢性的な看護師不足の下、また、医療勤務環境の改善の必要性が叫ばれる中、離職防止・定着促進の取組は極めて重要である。
病院の職場環境の改善につながる取組を県が支援することで、看護職が安心して働き続けられる環境作りをサポートし、離職防止・定着促進を図る。また、取組を実施した病院の効果を他の病院へも波及させ、県内病院の医療勤務環境の底上げを図る。
2 看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)推進ワークショップ事業の内容
○看護職のワーク・ライフ・バランスを実現するため、病院における職場環境改善の事業を積極的に支援し、看護職が安心して働き続けることができる環境の整った病院を県内に増やしていくもの。
○H24年度から5年計画で実施
事業開始後3年間は年4箇所の新規取組病院を募集し、1病院につき、3年間の支援を実施(2、3年目はフォローアップ)
4病院×3年=12病院の職場環境改善を図る。
○H24は(公社)日本看護協会の支援(補助)の下に実施したが、H25以降は単独実施。
○事業内容
・参加病院の取組
<1年目> 現状分析→計画作成→取組実施→評価・改善
<2、3年目> フォローアップを参考に、更なるPDCAサイクルにより改善を行う。
・1年目には2回のワークショップがあり、推進者等から現状分析や評価等の指導を受ける。また、地域支援者が病院を訪問し、直接的な相談対応や指導を実施(推進者、地域支援者は他病院の看護部長等)。
・WLB推進特別委員会を年6回開催し、ワークショップの企画、運営、評価、事業の進捗管理等実施
・年度末にフォーラムを開催し、取り組み結果等の発表を行い、県内病院に紹介し、啓発を行う。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
看護職員の離職防止対策として、病院内保育所の設置促進(施設整備補助・運営費補助)、突発的な理由により保育サービスを利用した場合の助成(医師・看護職員の仕事と育児の両立応援事業)を行い、子育てをしながらでも働ける体制を整備してきた。
これまでの取組に対する評価
・病院看護職員の離職率は微減状態
H19 10.4
H20 8.3
H21 7.8
H22 7.9
H23 7.9
H24 6.9
・働き続けられるためには職場の取組みを推進する必要があるが、個々の病院の取組みだけでなく、現状や課題をオープンにして第三者からの指導等を受ける事が効果的。また他病院への波及効果も期待できる事業が必要。