現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 水産振興局のヒトデ駆除支援事業
平成27年度
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産業振興費
事業名:

ヒトデ駆除支援事業

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水産振興局 水産課 漁業振興担当  

電話番号:0857-26-7317  E-mail:suisan@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 7,800千円 777千円 8,577千円 0.1人
7,800千円 777千円 8,577千円 0.1人

事業費

要求額:7,800千円    財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:7,800千円

事業内容

1 事業の目的・概要

 昨年大量発生したヒトデについて、漁業者が駆除に取り組んだが十分に駆除できず、昨年以上に大量に入網している状況。

     ヒトデの大量発生により、バイ等の貝類を捕食することによる漁業資源の悪化、入網したヒトデが魚を傷つけてしまうことによる魚価の下落、また、大量に入網することにより漁業が困難になるなどの悪影響が予想される。

     以上のような漁業への悪影響を食い止めるため、鳥取県漁業協同組合が行うヒトデ駆除の取組を支援し、本県の主要なバイ漁場でもある美保湾の漁場環境を保全する。

2 平成26年のヒトデ大量発生及び駆除の実施状況

 昨年9月以降、美保湾でヒトデが大量発生し小型底びき網漁業の操業に支障が生じたため、県では10回の駆除事業を支援したものの、合計13,760kgの駆除にとどまった。
  • 平成26年の美保湾でのヒトデ大量発生の概要
    ヒトデの種類
    スナヒトデ、モミジガイ、トゲモミジガイ(鳥取県沿岸の砂泥底に分布)
    ヒトデの大きさ
    輻長(中心から腕の先まで) 5〜10cm 程度
    場 所
    美保湾内の水深20m以浅
    (美保湾面積の約8割を占める海域)
    発生時期
    9月以降に小型底びき網への入網が増加。10月以降は入網が極めて多く曳網が困難な状況。
  • 平成26年の美保湾でのヒトデ駆除実績
    駆除計画量120トン
    (小型底びき網漁船20隻により駆除活動を8日間実施。1隻当たり0.7トン/日を駆除することを計画。)
    駆除事業実施回数10回(平成26年11月28日以降の事業を支援)
    駆除実績13.7トン
    駆除計画量に達しなかった原因水温が低くなり、ヒトデの活動が沈静化して砂に潜ってしまい、効果的な駆除を実施することができなかったため。

  • 平成26年度の県予備費による支援の概要及び実績
  事業主体:鳥取県漁業協同組合
項目
概要
予算額
(実績額)
駆除したヒトデ類の廃棄物処理1キログラム当たり20円を上限として、定額補助。
2,400千円
(276千円)
駆除に要する漁船の運航費1日当たり20千円を上限として、燃料費の2分の1を定額補助。
1,600千円
(1,430千円)
合計
4,000千円
(1,706千円)

3 平成27年度の事業内容

 ヒトデの産業廃棄物処理費用を1トン当たり18千円(税抜)と想定し、ヒトデ100トンを駆除する予定として事業費を積算。
  • 事業主体:鳥取県漁業協同組合
  • 事業内容
    項目
    概要
    事業費
    駆除したヒトデ類の廃棄物処理事業に要する経費を定額補助。
    1,800千円
    (100t×18千円)
    駆除に要する漁船の運航費駆除したヒトデの量1トン当たり6万円を定額補助。
    6,000千円
    (100t×60千円)
    合計
    7,800千円

4 ヒトデ分布量調査結果

 美保湾内の水深20m以浅の海域について潜水調査を実施したところ、水深20m以浅の美保湾海域におけるヒトデ総個体数は1,956万尾、総重量1,188トンと推定された。
調査実施日
平成27年4月10日(金)
調査方法
美保湾内4箇所において、一定区画内のヒトデを全数採取し、個体数、重量を調査。
調査結果の概要
  • マヒトデ、スナヒトデ、モミジガイの順に多く分布。
  • 水深帯別に分布密度を分析したところ、浅い海域により多く分布していることが推測された。

(参考)バイ漁獲金額の推移

 下表のとおり、美保湾に面する各漁業協同組合の漁獲金額は本県の漁獲金額の半分以上を占めており、美保湾は本県の主要なバイ漁場となっている。 (単位:千円)
全県合計
うち境港
うち米子市
うち淀江
平成24年
52,746
20,383
17,596
4,156
平成25年
60,671
26,676
20,146
4,167
平成26年
58,018
30,882
17,833
2,359

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

平成26年9月以降、ヒトデによる漁業操業への影響が深刻化。また、バイ稚貝への食害など、漁業資源への深刻な影響が懸念されたため、予備費により、漁業者が行うヒトデ駆除の活動を緊急的に支援した。

これまでの取組に対する評価

平成26度は、大量に発生したヒトデを100トン駆除することを目標として取り組んだ。しかし、冬季に入り海水温が下がってヒトデの活動が沈静化したため、効果的な駆除が実施できなかった。
今年度はヒトデが活発に活動する時期に合わせて活動することで、効果的な駆除を行い、十分な成果を得られるよう取り組む。

工程表との関連

関連する政策内容

豊かな漁場環境の維持

関連する政策目標

豊かな漁場環境の維持


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 7,800 0 0 0 0 0 0 0 7,800

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 7,800 0 0 0 0 0 0 0 7,800
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0