補正内容
山陰国際観光協議会が実施する外国人観光客誘致対策事業に対して補助金を交付しているが、当初見込みより補助金の不足が見込まれることから増額補正を行うもの。
※国際定期航路(県内)を利用した外国人宿泊数
(当初想定:1.5万人泊→見込:2.5万人泊)
事業内容
国際定期航路の利用促進を目的として、山陰国際観光協議会が実施する外国人観光客誘致推進事業へ補助を実施。
山陰国際観光協議会の「外国人旅行者促進制度」の概要
<対象>海外の旅行会社及び旅行主催団体
<条件>
・米ソ便または環日本海圏定期貨客船を片道以上利用した場合
・山陰両県内に宿泊した場合
・山陰両県内の有料観光施設を利用すること
<期間>平成27年4月〜平成28年3月
<支援額>支給単価1,000円×鳥取県内での延べ宿泊数
補正要求額
10,000千円
(単位:千円)
項目 | H27
予算額(A) | H27
見込額(B) | 差引
(B-A) |
負担金・補助及び交付金 | 15,000 | 25,000 | 10,000 |
背景
○山陰国際観光協議会において実施している当該支援制度のほか、ホームショッピングによる旅行商品の販売促進、また、これまで築いてきた韓国旅行社やメディア等とのコネクションを活用した各種プロモーション等により、セウォル号事故やMERS等の影響も受けながらも、国際定期航路を利用して来県する韓国人旅行客が増加しており、当初見込みより執行額が増加、また今後も増加する見込みである。
<アシアナ航空米子ソウル便の韓国人乗客数>
年度 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27(4〜9月) |
人 | 4,188人 | 5,166人 | 6,046人 | 10,633人 | 6,106人 |
※仁川→米子便の搭乗者数
<DBSクルーズフェリーの韓国人乗客数>
年度 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27(4〜9月) |
人 | 10,450人 | 11,440人 | 11,342人 | 8,279人 | 5,746人 |
※境港入港時の乗客数
○本制度を利用する旅行会社は、助成額を加味して、旅行商品料金を設定しているため、商品販売期間途中での支援打ち切りは、商品価格の実質的な値上げとなり、客離れを招いてしまう大きな要因となる。また、県内への外国人宿泊者数は増加しているが、全国と比較すればまだまだ下位に甘んじている現状があるため、当該事業の予算を増額し山陰国際観光協議会が実施する誘致推進事業支援を継続させたい。
<鳥取県内への韓国人延べ宿泊者数>
年 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27(1〜6月) |
人 | 13,460人 | 14,450人 | 16,580人 | 20,620人 | 22,960人 |
※観光庁 宿泊旅行統計調査
○韓国人旅行者のさらなる誘客促進による県内経済への波及効果及びアシアナ航空米子ソウル便、DBSクルーズフェリーの搭乗率向上、安定運航のためにも、助成制度の継続は必要。