1 事業概要
近年、旅行形態が団体旅行から個人旅行に変化しているため、個人旅行者に対する利便性向上及び本県旅行商品の魅力アップに繋げることを目的に、個人旅行者向けに誘客効果の高い旅行メニューとして、圏域をつないで周遊するツアーバス等を企画・運行する事業者に支援を行う。
2 事業内容
〇現在、米子鬼太郎空港における就航路線数の増加や鳥取空港での羽田便5便化を受け、県内観光地誘客への取り組みを推進し、空港・駅等の基幹交通拠点等を発地としたバスやタクシープランについて、以下のとおり支援を行っている。
【県内玄関口(米子鬼太郎空港・境港)発】
・米子鬼太郎空港及び境港国際旅客ターミナル〜鳥取駅及び倉吉駅を結ぶリムジンバスの運行
【西部発着】
・外国人観光客対象観光タクシー(米子空港またはDBSターミナル
発:県内コース及び県外を含むコース)
【東部管内】
・鳥取空港〜鳥取砂丘乗合ジャンボタクシー(金・土・日運行)
・1000円タクシー(鳥取駅発:外国人観光客対象に3時間まで)
・ボンネットバス(鳥取砂丘経由:岩井温泉往復)
・Gバス(中部圏域と連携し、三朝温泉発〜鳥取空港着等)
〇上記の県が支援を行うものの他、主要駅からのタクシープランや連絡バス等が運行されているが、魅力ある県内観光地をコースとして周遊する二次交通は充分とは言えない。
〇現行の圏域をこえて運行する周遊バスについては、一層の認知度を上げるとともに、旅行者ニーズに応え、コースの充実を図ることが必要。
3 債務負担行為を設定する理由
平成28年4月からの周遊バス運行開始に向け、各事業者が年末より旅行商品の広報活動を行うため、予算案議決後、旅行会社への営業活動を速やかに開始し、切れ目ない誘客活動を展開する必要がある。
【実施スケジュール】
27年12月:予算案議決後、旅行会社への営業及び旅行商品の募集受付を開始
28年4月:周遊バスの運行開始
6月:27年度下半期商品造成及び営業活動開始
3 要求額
36,728千円
4 事業内容
県内に発着又は宿泊する個人旅行者に向けた主要観光地を周遊するバス等の運行及び広報活動に対し支援を行う。
ア 米子鬼太郎空港及び境港国際旅客ターミナルと東部・中部との連絡バス 21,883千円(H27:18,820千円)
・運行経路:米子鬼太郎空港〜米子駅〜倉吉駅または鳥取駅及び境港国際旅客ターミナル〜皆生温泉〜倉吉駅または鳥取駅
・支援内容:運行コスト(運行収入を除く)の支援(県10/10)
イ 県内発着の周遊タクシー等 11,275千円(H27:12,871千円)
・事業主体:市町村、広域連合、民間事業者等
・支援内容:運行コスト(運行収入を除く)の支援(県1/2)
(西部発着外国人観光客用観光タクシー、東部1000円タクシー)
ウ ボンネットバス 479千円(H27:1,000千円)
・運行経路:鳥取駅〜鳥取砂丘〜浦富海岸〜岩井温泉
・支援内容:ボンネットバス運行に必要な経費(県1/3)
エ 鳥取因幡Gバス 2,082千円(H27:3,727千円)
・運行経路:ジオコース(三朝〜鳥取〜岩美)、グリーンコース(鳥取〜智頭、原風景コース(鳥取〜若桜)
・支援内容:鳥取因幡Gバスの運行に必要な経費(県1/3)
オ 鳥取空港−鳥取砂丘間乗合タクシー 1,009千円(H27:915千円)
・事業主体:鳥取ハイヤー共同組合
・運行内容: 鳥取空港発 1便、2便着の10分後出発及び鳥取砂丘発 5便発の1時間前出発
・乗車賃:500円/人(子ども・障がい者半額)
・支援内容:運行必要額から売上額を差し引いた額及び広報に必要な経費。※県と鳥取市が1/2ずつ支援。