これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
被害防止と保護管理のバランスを図りながら、人と野生鳥獣の棲み分けによる共存を目指す。
<現時点での達成度>
○イノシシ保護管理計画推進事業
・H23年度に第4期の「イノシシ保護管理計画」を策定し、生息状況等のモニタリングを行うとともに、各種狩猟規制の緩和を継続実施。
○ツキノワグマ対策事業
・H23年度に第2期の「ツキノワグマ保護管理計画」を策定し、希少個体群であるツキノワグマ保護管理を実施。
・H22年度の人身被害事故、大量出没をうけて、追跡調査員を緊急雇用で増員、行動把握、情報提供、注意喚起の強化。
・保護施策推進の結果、H22年度の調査で増加、安定傾向であることがわかり、H23年度に捕殺基準を緩和。
○ニホンジカ生息実態調査事業
・H23度には第2期「ニホンジカ保護管理計画」の策定を行い、各種狩猟規制の緩和を継続実施
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
・イノシシ、ツキノワグマ及びニホンジカについては、各保護管理計画が策定され、個体数の管理及び保護の方針が明確となり、計画にしたがい適正な保護管理を進めていくことができる。
・生息数の増加傾向にあるイノシシ、ニホンジカについては、人間生活との軋轢を低減させるため、適正な生息頭数に導くための方策を推進する必要がある。
・保護対象としたツキノワグマについては、保護施策推進の結果、個体数が増加、安定的な繁殖を行えるようになったが、軋轢は増加。軋轢解消に向けて捕殺基準を緩和。
<改善点>
・計画策定3種の特定鳥獣(イノシシ・ツキノワグマ・ニホンジカ)に限らず、人間社会との軋轢を生じている他の鳥獣について、生息状況の把握と対策の方向性について検討を行う必要がある。
・効率的被害対策等を行うため、関係する庁内他部局や市町村役場との連携強化が不可欠。
・増加したツキノワグマの保護管理については更に世論の理解、議論が必要。