現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 生活環境部の生物多様性保全事業
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:環境衛生費 目:環境保全費
事業名:

生物多様性保全事業

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生活環境部 緑豊かな自然課 自然環境保全担当  

電話番号:0857-26-7872  E-mail:midori-shizen@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 7,597千円 13,201千円 20,798千円 1.7人 0.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 13,157千円 13,201千円 26,358千円 1.7人 0.0人 0.0人
26年度当初予算額 7,028千円 13,201千円 20,229千円 1.7人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:13,157千円  (前年度予算額 7,028千円)  財源:単県 

一般事業査定:一部計上   計上額:5,157千円

事業内容

事業の目的・背景

県内における希少野生動植物の保護及び生息・生育環境の保全、外来生物の防除、自然環境の保全により、県民参加による生物多様性の保全を推進する。(H26まで個別に予算要求していた以下の3事業を統合して自然環境保全施策の一体的な展開を図る。)


    (1)希少野生動植物保護対策事業
       鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき、希少野生動植物の保護管理及び自然生態系の保全・再生を県民との協働により実施する。
    (2)外来生物防除事業
       侵略性の高い外来種を抑制若しくは根絶することで、希少種の生息状況や本来の生態系の回復を促進する。
    (3)自然環境保全地域管理事業
       鳥取県自然環境保全条例に基づき、県内の優れた自然環境を有する地域を県自然環境保全地域(県内15地域)に指定している。以下により、同地域が有する自然環境の保全を図る。
      事業内容
      要求額(千円)
      前年度予算額
      (1)希少野生動植物保護対策事業
      12,086
      6,032
       希少野生動植物の情報活用
      327
      327
       特定希少種の保護管理事業の実施
      3,213
      2,713
       生物多様性GIS保守管理
      546
      2,674
       生物多様性地域戦略の策定等
      8,000
      318
      (2)外来生物防除事業
      771
      417
       鳥取県外来種検討委員会開催
      99
      120
       外来生物捕獲技術講習会
      65
      68
       多鯰ケ池外来魚駆除調査
      607
      229
      (3)自然環境保全地域管理事業
      300
      579
       自然保護監視員による巡視
      0
      279
       制札版の適正な維持管理
      300
      300
      合 計
      13,157
      7,028

1 希少野生動植物保護対策事業

鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき、希少野生動植物の保護管理及び自然生態系の保全・再生を県民との協働により実施する。  また、地域固有の生物多様性の保全及び持続可能な利用を推進するためには、各地域の自然的社会的条件に応じたきめ細やかな取組が必要であることから、地域の課題解決の方策を示す「生物多様性地域戦略」を策定する。

(1)希少野生動植物の情報活用 327千円(327千円)

    ○H21〜24にかけて行ったレッドデータブック改訂作業でとりまとめられた「新レッドリスト」の分布情報等の活用、生物多様性地域戦略での活用等の意見交換会を開催。

(2)条例に基づく保護管理事業実施 3,213千円(2,713千円)
    特定希少野生動植物41種の各保護管理計画に基づく、保護管理事業の実施
    区分
    内容
    備考
    管理型

    (13種)

    保護管理団体による保護管理事業生育地周辺の草刈など、人による積極的な管理が必要な種。(コアジサシ、オオエゾデンダ、オキナグサ等)
    保護型

    (28種等)

    モニタリング調査人による積極的な管理を必要としないが、生育(繁殖)状況の把握のためモニタリング調査が必要な種。(スギラン、タキミシダ、エゾカワラナデシコ等)
    ○特定希少野生動植物8種の保護管理事業補助金(13団体)

(3)生物多様性GISの保守管理 546千円(2,112千円)
    ○システム(ハードウェア保守、簡易解析、データ追加等)

(4)生物多様性地域戦略の策定 7,000千円(318千円)
    ○生物多様性地域戦略検討委員会の設立。(既存の外来種検討委員会と希少野生動植物意見交換会の発展的統合)
【新規】
(5)生物多様性に資する保全活動への支援 1,000千円
    ○オオクチバス等の特定外来種の駆除、身近な希少野生動植物の保護等を通じて、生物多様性保全の普及啓発に資する活動支援補助金の創設。

2 外来生物防除事業

 生物多様性国家戦略の中で、生物多様性の4つの危機のひとつが「外来生物による生態系の攪乱」とされている。  策定を予定している鳥取県生物多様性地域戦略の中でも、効果的・効率的な防除の推進体制の確立は一つの柱となる。
 本県では、平成18年度の外来生物実態調査の結果から、特定外来生物5種(ヌートリア、アライグマ、ブラックバス、ブルーギル、オオキンケイギク)について重点的に対策に取り組んでいる。
■農林水産部と連携したヌートリア、アライグマの防除の推進
※防除実施計画に基づく取組
■ため池及び多鯰ケ池における外来魚防除の実施
■自然保護ボランティアや市町村と協働して、オオキンケイギク   の刈払いの取組を進めており、防除への理解が進んでいる。

(1)外来種検討委員会の開催 99千円(120千円)
    ○検討委員会で、外来種の生息・生育、被害の現状及び防除方法等を検討し明らかにするとともに、効果的な防除方法の開発・実証、県民との協同により防除の推進を図る。
    《メンバー》野生生物に係る学識経験者11名
    《検討内容》生息・生育状況等の把握、防除方法の検討
(2)外来生物捕獲技術講習会 65千円(68千円)
    ○狩猟者の養成講習や捕獲を行うための講習に併せて、外  来生物防除に必要な知識を習得。

(3)多鯰ケ池外来魚駆除調査 607千円(229千円)
    ○希少種が生息する多鯰ケ池においてオオクチバス・ブルーギルの外来魚の駆除試験を行う。
     (駆除、個体数推定、効果的手法と継続体制の整理)
     ※H27から標準事務費から振替対応

3 自然環境保全地域管理事業

 県民の財産・地域の財産として自然的社会的諸条件から特に保全すべき貴重な自然環境として指定された自然環境保全地域の保全を図る。
(1)自然保護監視員による巡視 0千円(279千円)
  ○公用車使用料等
   ※H27から標準事務費へ振替対応

(2)制札版の適正な維持管理 300千円(300千円)
  ○木道の修繕、制札版修繕等




これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【希少野生動植物保護対策事業】
○特定希少野生動植物の保護や保全に資するため、生息状況のモニタリングや生息地の管理(草刈等)を実施してきた。現在、保護団体数の増加に向けて団体の掘り起こしを行っている。
○また、H23にレッドリストの見直し、H24にRDB改訂・刊行を行った。
○保護管理計画については、県の認定を受けている保護管理事業は13事業が認定されており、現在8事業が実施されている。
【外来生物防除事業】
〇H18外来生物実態調査の結果を元に、「鳥取県外来種検討委員会」で特定外来生物5種の重点的対策の実施を決定
〇各種防除のマニュアル、指針及び啓発パンフレットの作成
〇ヌートリア・アライグマ→農林水産部と連携した防除実施計画に基づく防除の実施
〇オオキンケイギク、ブラックバス→ボランティア制度を活用しての駆除作業
【自然環境保全地域管理事業】
○平成20年度に現地踏査を行い全15地域の現況把握を行った。また、普及啓発用パンフレットを作成した。

これまでの取組に対する評価

【希少野生動植物保護対策事業】
○希少種に関するモニタリングデータが蓄積され、レッドデータブック改訂等の基礎資料となることが期待される。
○漸次、保護管理団体が増えてきており、県民による自主的な保護管理活動に広がりをみせている。
○今後の課題としては、県の認定を受けている保護管理事業のうち5事業が補助金を未利用である。自然生態系の保全・再生を県民との協働をより進めるため、補助金未利用事業に対して保全活動の充実、質の向上が図られるよう取り組んで行く。
【外来生物防除事業】
〇県民への外来種に対する防除意識の高まりについては浸透しつつある
〇各地で防除の取組がなされつつあるが、より効果的な防除体制の構築が必要
【自然環境保全地域管理事業】
○パンフレット等を作成することにより、県民に対する自然環境保全地域に対する認識が高まった。また、全域を現地踏査し現状を把握することができた。

工程表との関連

関連する政策内容

【希少野生動植物保護対策事業】
○里山再生を通じた生物多様性の回復と適切な動植物の保護・管理
○鳥取県版レッドデータブックに基づいた希少野生動植物の保護管理推進
【外来生物防除事業】
○外来種防除対策の推進
【自然環境保全地域管理事業】
○自然と調和した自然公園や自然環境保全地域の利用促進

関連する政策目標

【希少野生動植物保護対策事業】
○生物多様性地域戦略の検討
○新しいレッドデータブックに基づいた保護管理団体の掘り起こしにより、保護管理事業の推進を図る(目標値:20事業・団体)
【外来生物防除事業】
○生態系のかく乱を防ぐため、県民との協働による外来生物防除に取り組み、県民に対する啓発・理解の促進を図る。
【自然環境保全地域管理事業】
○山陰海岸ジオパークや自然公園の貴重な自然に県民が快適に親しむため、適切な施設整備や維持管理を行い、利用促進に向けた広域的な情報提供やPRを行う。


財政課処理欄


 生物多様性地域戦略策定及び生物多様性に資する保全活動への支援について、戦略策定をどのように進めていくのか再整理をした上で再度要求してください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 7,028 0 0 0 0 0 0 0 7,028
要求額 13,157 0 0 0 0 0 0 0 13,157

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 5,157 0 0 0 0 0 0 0 5,157
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0