1終了の理由
一定の成果が得られたため
2事業の概略説明
耕作放棄地や遊休農地の解消を図るため、国をはじめ、行政施策として再生利用対策が実施されているが、耕作放棄地の程度(荒れ具合)にあった復田化手法は確立されていない。そこで耕作放棄地の状態にあった低予算、省力的な復田化手法を開発することで、水田の再利用を図る。また、畦畔管理の省力化により、新たな放棄及び復田後の再放棄の歯止めを図る。
3得られた研究成果
(1)既存の農業機械を利用しながら、比較的簡易な手法で復田化する技術が確立された。
(2)フレールモアと除草剤を利用した永年性雑草の根絶技術、復田後の畦畔漏水対策技術等についてH26年度中に確立予定。
(3)冬季に伸長する特長を持つ冬芝(ハードフェスク)が畦畔を有利に被覆できることを見いだした。
4事業の効果
耕作放棄地の減少及び水田の再利用が図られる。
5残された問題点
(1)畦畔管理作業の省力化が未確立
・畦畔を有利に被覆できる冬芝(ハードフェスク)を見いだしたが、実用化に当たって夏芝(センチピードグラス)との併用、標高別適応性について検討が必要。
(2)省力化の経済性評価等も(1)に伴い、行えていない。
6問題点に対する対応
新規課題「畦畔管理技術の確立」として、以下の内容で対応する。
・平坦〜山間地のそれぞれの標高等にあった短期間で確実に芝を被覆する技術を確立し、畦畔管理の省力化を図る。
・除草剤等を利用して刈払い作業を軽減する技術を確立し、畦畔管理のさらなる省力化を図る。