1 事業概要(継続3名)
地域に密着した出前型講習及び高齢者宅訪問講習等の交通安全教育を実施するため、鳥取、倉吉、米子警察署にシルバー・セイフティ・インストラクター(警察OB等の非常勤職員)を各1名配置するもの。
2 シルバー・セイフティ・インストラクターの任務等
(1)任務
・高齢者に対する運転適性診断機器等を使用した交通安全教育
・高齢者宅訪問による交通安全個別指導及び反射材貼付活動
・関係機関、団体と連携した出前型の交通安全教室等の開催
・高齢者交通安全教育に関する情報の発信及び収集等
(2)活動方法
・現在、3名のインストラクターが、鳥取・倉吉・米子署を拠点に活動中
・高齢者宅訪問活動、各機関からの要請に基づく交通安全教室の開催、各種イベント等での広報活動
3 鳥取県における高齢者が関わる交通死亡事故の状況
交通事故死者全体に占める高齢者の割合は、平成25年中44.0パーセント(30名中11名)と人口構成比28.3パーセントに比して高率となっている。
4 要求理由
鳥取県では、高齢者人口及び高齢者の運転免許保有者の割合が年々増加傾向にあるなかで、上記のとおり交通死亡事故に占める高齢者の割合が高率となっている。
第9次鳥取県交通安全計画では、平成27年までに交通事故死者数を25人以下とする(可能な限りゼロに近づける)と目標を設定しており、平成25年はかろうじてその目標値と同数となったものの、平成26年は9月末現在で交通事故死者数が25人(うち高齢者14人)となり、10月には新たな交通事故死者があったことから、既に目標値を超えている状況にある。
鳥取県交通安全計画の基本理念である「日本一交通事故の少ない鳥取県」実現のためには、高齢者を対象とした交通安全教育を推進していく必要がある。
5 所要経費の内訳
(1)報酬 6,378千円(6,378千円)
(2)共済費 1,029千円(1,011千円)
(3)標準事務費 1,873千円(1,931千円)
※( )内の数値は前年度当初予算額
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
増加傾向にある高齢者の加害事故及び依然高率で発生する高齢者の被害事故を防止するため、また、高齢化の進む鳥取県における先制的な高齢者対策の必要から、シルバー・セイフティ・インストラクターを採用し、出前による参加体験実践型の高齢者講習や高齢者宅訪問活動を実施し、交通安全の啓発や反射材貼付活動を実施している。
これまでの取組に対する評価
高齢化の進む鳥取県において、平成25年中の交通事故死者(25人)に占める高齢者の割合は、11人(44.0%)であり、高齢者の構成比は高い割合を占めている。
今後も各種シミュレーターを活用した出前による参加・体験・実践型の高齢者講習、高齢者宅訪問活動による交通安全の啓発や反射材貼付活動等の各種高齢者事故防止対策を積極的に展開し、一層の交通死亡事故抑止を強力に推進していく。