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平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

リモートセンシングを利用した湖沼観測システムの開発

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生活環境部 衛生環境研究所 水環境対策チーム  

電話番号:0858-35-5417  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 2,842千円 6,989千円 9,831千円 0.9人 0.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 2,842千円 6,989千円 9,831千円 0.9人 0.0人 0.0人
26年度当初予算額 1,682千円 6,191千円 7,873千円 0.8人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:2,842千円  (前年度予算額 1,682千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:2,842千円

事業内容

1.事業の概要

UAV(無人航空機)による広域的な湖沼観測システムを開発する。

    <具体的な調査対象>
    1.中海の海藻(藻場)の観測。
    2.県内湖沼のクロロフィルa濃度(アオコ・赤潮の分布状況)の観測。
    3.県内湖沼での水生植物の植生分布調査。
    4.濁水流入状況の観測。

2.事業の背景・必要性

<これまでの湖沼観測の問題点>
○従前の湖沼観測では、少数の観測点で高精度の観測が行われていた。
→しかし近年、水質異常(アオコ、赤潮、貧酸素等)の面的な把握が強く求められるようになった。(迅速・的確な後対応のため。)
→こうした現状を踏まえると、面的な湖沼観測を迅速に行えるリモートセンシング技術の確立が必要である。

<問題解決に向けた取り組み>
○人工衛星によるリモートセンシング技術の開発を行い、湖山池・東郷池の分光放射特性から精度の高いクロロフィルa推定法を見いだした。(H.23〜25)
→しかし、現行の衛星が必要な波長帯を測定しないため、見いだした方法を直ちに利用することができない。(次期打ち上げ衛星では可能。)

⇒以上を踏まえ、UAV(無人航空機)を用いたリモートセンシングの検討を始めた。

3.効果

<本事業による効果と活用例>
○中海における海藻分布状況も全湖レベルで詳しく把握することができる。
→中海で進められている藻刈り事業の効果的な推進につながる。
○船上からの現地調査では得られない面的なプランクトンおよび水生植物、水質汚濁の発生状況を全湖レベルで把握できる。
→海藻やアオコ、赤潮、水質汚濁などの発生時の全体像やホットスポットの把握により効率的な抑制対策に大きく貢献。
○緊急時(魚類へい死等)の広域観測にも応用することができる。

4.平成27年度要求額内訳

内訳
内容
要求額(千円)
委託料
UAV操作委託
1,923
普通旅費
共同研究者との協議・情報収集等
200
需用費
調査や実験に用いる資材・消耗品、分析試薬等
194
役務費
ANAデスク等
136
使用・賃借
調査船の傭船料
389
合計
2,842

5.事業期間および経費

UAV(無人航空機)を利用した湖沼観測システムの開発と調査を行う。

区分
事業内容
事業費(千円)
26年度
◎リモートセンシング実証試験
1.藻場調査(中海)
2.アオコ・赤潮調査(東郷池、湖山池)
3.植生調査(県内湖沼)

◎クロロフィルa測定用センサー開発・実証試験(鳥大との共同研究)
1,682
27年度
◎観測システム実証試験
1.藻場調査(中海)
2.アオコ・赤潮調査(東郷池、湖山池)
3.植生調査(県内湖沼)
4.濁水流入調査(湖山池)

◎クロロフィルa測定用センサー開発・実証試験(鳥大との共同研究)
2,842

6.共同研究機関

広島大学(リモートセンシングの専門家、現地調査・解析の助言等),
島根大学(中海での海草分布調査),
鳥取大学(センサーの開発),
民間企業(UAVの飛行制御)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○UAV(無人航空機)を利用してリモートセンシング観測を行う技術については、ある程度のノウハウを習得することができた。観測した画像の解析技術についても徐々に習得しつつあるところである。
○今年度予定していた「1.中海の海藻(藻場)調査」については、8月の多雨により海藻の枯死が例年になく早かったことから観測できず、次年度に持ち越しとなった。
○代わりに、次年度調査予定にしていた「2.アオコ・赤潮調査(東郷池、湖山池)調査」を試行し、東郷池におけるUAVを利用したアオコの観測技術に目途がつきつつあるところである。
○また、クロロフィルa測定用センサー開発・実証試験についてもミーティングを何度か開催し、自治体のニーズと装置の開発状況についての情報共有を行った。

これまでの取組に対する評価

○一部内容は学会発表および論文化され一定の成果をあげている。
○UAVを用いた観測技術の開発は県の内外を問わず大学や研究機関の方の興味を引いており、かなりの手応えを感じている。
○来年度開催される湖沼リモートセンシングコミュニティ(LaRC)の第6回勉強会を、衛生環境研究所が主体となって行う予定。
○今年度の調査結果を受けて、次年度は今年度調査できなかった「1.中海の海藻(藻場)調査」に加えて「湖山池の赤潮・濁水流入調査(2および4)」にも重点を置いて調査する予定。

工程表との関連

関連する政策内容

環境の保全・再生と活用に関する調査研究

関連する政策目標

湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に関する研究の実施


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 1,682 0 0 0 0 0 0 0 1,682
要求額 2,842 0 0 0 0 0 0 0 2,842

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 2,842 0 0 0 0 0 0 0 2,842
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0