事業名:
黒ボク畑地域の野菜供給量拡大と高品質生産技術の確立
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農林水産部 園芸試験場 野菜研究室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
27年度当初予算額 |
1,224千円 |
7,765千円 |
8,989千円 |
1.0人 |
1.2人 |
0.0人 |
27年度当初予算要求額 |
1,224千円 |
7,765千円 |
8,989千円 |
1.0人 |
1.2人 |
0.0人 |
26年度当初予算額 |
1,224千円 |
9,287千円 |
10,511千円 |
1.2人 |
0.9人 |
0.0人 |
事業費
要求額:1,224千円 (前年度予算額 1,224千円) 財源:単県
一般事業査定:計上 計上額:1,224千円
事業内容
概略説明
県内外にとって重要な野菜供給拠点である本県黒ボク畑地域の野菜生産の拡大、安定化のため、新たな需要に対する生産技術および生育障害対策を確立する。
1.事業の必要性
1)本県の黒ボク畑地域は露地栽培ではブロッコリー、施設栽培ではミニトマト、ホウレンソウ、葉ネギ等、多くの野菜が主要品目として生産され、重要な野菜供給拠点である。
2)ブロッコリーは端境期の少ない連続出荷体系、加工・業務用需要に対応した生産が求められ、硝酸イオン含量の少ないブロッコリー生産などブランド強化の商品も開発されている。
3)施設野菜はこれまで高温期の安定生産に取り組んだが、抑制ミニトマト、中玉トマトは高温期の果実障害の解決が課題として残されている。ホウレンソウは高温期の安定生産のみならず周年を通した積極的な増産が市場から求められている。葉ネギは新たな品目として生産が拡大しているが、冬季に葉先枯症が発生し解決が求められている。
4)主要産地としてこれらを一定量を供給しているが、消費ニーズの多様化から新たな需要に対応した生産や供給量の拡大が必要となっている。
2.試験の内容および効果
試験内容 | 期待される効果 |
1.多様な消費ニーズに対応したブロッコリー生産技術の確立 | 1)気候変動に対応した栽培技術 | ・連続出荷の安定化による鳥取ブロッコリーの販売力向上
・遊休農地を利用した加工
・業務用生産による産地拡大
・大山ブロッコリー‘きらきらみどり’の安定生産、ブランド強化 |
2)加工・業務用需要に対応した生産技術 |
3)硝酸イオン含量低減技術 |
2.施設野菜の生育障害克服等による安定生産技術の確立 | 1)抑制ミニトマト・中玉トマトの生育障害対策 | ・ミニトマト、中玉トマトの可販収量増加、優良品の供給
・県内産ホウレンソウの流通量増加による地産地消促進、県外出荷量増加によるブランド化
・葉ネギの優良品の安定供給、生産安定による産地拡大 |
2)ホウレンソウの多収栽培技術 |
3)葉ネギの冬季葉先枯症防止技術 |
3.これまでの成果
試験項目 | 成果の概要 |
1.多様な消費ニーズに対応したブロッコリー生産技術の確立 | ・加工業務用栽培には栽植密度を減らした方が収量が増加した。
・花蕾重が多く腐敗の少ない加工業務用に向いた品種が数系統あった。
・5月収穫作型では育苗期間を短くすると花蕾重が増加した。 |
2.施設野菜の生育障害克服等による安定生産技術の確立 | ・葉ネギの冬季葉先枯はハウス内気温が25℃以上に急上昇すると発生が見られた。 |
4.H27年度の試験内容
試験項目 | 試験内容 |
1.多様な消費ニーズに対応したブロッコリー生産技術の確立 | ・作型別適品種の選定
・全日本野菜品種審査会(12月どり)
・4〜5月の安定生産
・収穫予測のための花芽分化調査
・加工・業務用向け多収生産技術
・モリブデン葉面散布、土壌窒素制御による硝酸イオン含量低減 |
2.施設野菜の生育障害克服等による安定生産技術の確立 | ・ミニトマト果実障害の発生防止
・ミニトマト有望品種の特性調査
・耐病性台木の生育特性解析
・中玉トマトの夏期遮光期間検討
・ホウレンソウ多収品種生育特性解析
・葉ネギ冬季葉先枯症の対策確立 |
5.H27年度の要求内訳
内訳 | 要求額(千円) |
旅費 | 126 |
栽培資材・器具購入費 | 1,088 |
通信運搬費 | 10 |
合計 | 1,224 |
6.試験実施機関
年度 | 試験内容 | 事業費
(千円) |
H26 | ブロッコリー
・作型別適品種検索
・4〜5月収穫作型の安定化
・収穫予測データ収集
・加工・業務用に対応した多収生産技術
・低硝酸ブロッコリー安定生産
抑制ミニトマト、中玉トマト
・果実障害対策
・耐病性台木の栽培特性解析
ホウレンソウ
・多収品種の生育特性解析
葉ネギ
・冬期葉先枯症の原因究明 | 1,224 |
H27 | ブロッコリー
・作型別適品種検索
・全日本野菜品種審査会(12月どり)
・4〜5月収穫作型の安定化
・収穫予測データ収集
・加工・業務用に対応した多収生産技術
・低硝酸ブロッコリー安定生産
抑制ミニトマト、中玉トマト
・果実障害対策
・耐病性台木の収量性向上
ホウレンソウ
・多収品種に適した栽培法
葉ネギ
・冬期葉先枯症の原因究明、対策確立 | 1,224 |
H28 | ブロッコリー
・作型別適品種検索
・収穫予測の実証
・加工・業務用に対応した省力低コスト生産技術
・低硝酸ブロッコリー安定生産
抑制ミニトマト、中玉トマト
・果実障害対策
・耐病性台木の収量性向上
ホウレンソウ
・多収品種に適した栽培法
葉ネギ
・冬期葉先枯症の対策確立 | 1,224 |
合計 | | 3,672 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・ブロッコリー
主要作型(6月、10月、12月収穫)適品種の検索
収穫予測のための花芽分化調査
加工業務用栽培に適した省力多収栽培
低硝酸ブロッコリー生産の安定化
・施設野菜
ミニトマト、中玉トマトの高温障害対策
ミニトマト耐病性台木に適した栽培法
ホウレンソウ多収栽培技術、品種選定
葉ネギの冬季葉先枯症対策
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
試験は計画に沿って進捗しており、試験1年目のデータを得られているが、8月の天候不良で高温障害対策では処理効果が判然としない試験があり、次年度の試験組み立てを再度検討する必要がある。
財政課処理欄
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
1,224 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,224 |
要求額 |
1,224 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
300 |
924 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
1,224 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
300 |
924 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |