エボラ出血熱、MERS(中東呼吸器症候群:マーズ)などの一類・二類感染症(感染症法の類型で、感染力や重篤性が高い感染症)や新型インフルエンザが県内で発生した場合には、患者を感染症指定医療機関に搬送し、適切な治療を提供するとともに、感染症のまん延防止を図る必要がある。
その際、鳥取大学医学部附属病院から他の感染症指定医療機関に感染症専門医を協力派遣をしていただくための体制整備に要する経費を、3年間鳥取大学医学部附属病院に対して支援する。
感染症専門医の派遣に当たっては、県と鳥取大学が協定を締結して、鳥取大学医学部附属病院からの医療支援が受けられるよう担保し、県内の感染症の適切な医療提供・まん延防止施策の向上を図る。
【協定項目(予定)】
・感染症指定医療機関への医療支援
・エボラ出血熱患者移送車への医師同乗
○ 支援金額(補助金):29,925千円(9,975千円×3年)
○ 支援対象
鳥取大学医学部附属病院感染症内科医師1名増員配置を支援
<現行>
感染症指導医1名、感染症専門医1名、内科医1名※
※ 内科医1名については、感染症専門医養成のための臨床研修プログラム策定支援のため、地域医療再生基金を活用し、平成25年9月〜平成28年3月までの間配置しているもの。 |
↓
<体制整備後>
◎感染症指導医1名、感染症専門医1名
→ 県内感染症指定医療機関へ支援派遣
◎内科医1名(県支援)
→ 鳥取大学医学部附属病院感染症内科で診療
★ 県支援の医師は、平時においても県の感染症対策に資する業務も併せて実施
・大学での感染症専門医の養成
研修プログラムの作成
卒後臨床研修センターセミナー等の実施 等
・地域医療者向けの感染症診療研修コースの講義
・県の感染症行政に対して、感染症の学識経験者として助言、指導
感染症法の行政処分に対する助言
院内感染症対策 等 |
○ 支援期間:平成28年度〜平成30年度
(債務負担行為を設定)
○ 感染症専門医2名派遣の必要性
・エボラ出血熱を始めとする一類感染症や新型インフルエンザ等新興感染症、輸入感染症は、希な事例のため、慎重な診察・治を要することや、対応の長期化が想定されるため複数の専門医が必要。
○ 3年間支援する理由
・鳥取大学医学部では、県の要請により、平成25年9月から、感染症専門医養成臨床研修プ ログラムを策定し、養成を行っているところ。(その体制整備のため、医師1名配置を27年度末まで県が支援)
・平成27年1月には1名が専門医資格を取得し、さらに1名が資格取得を目指し、他病院で研鑽を行っているところ。
・このような中、鳥取大学医学部附属病院が単独で他病院への診療支援を行える感染症専門 医3名体制となるためには、今後さらに3年程度は必要であり、その間について、県が支援するもの。 |