現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 福祉保健部の風しん対策特別促進事業
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:予防費
事業名:

風しん対策特別促進事業

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

福祉保健部 健康政策課 感染症・新型インフルエンザ対策室  

電話番号:0857-26-7153  E-mail:kenkouseisaku@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 9,093千円 33,390千円 42,483千円 4.3人 0.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 10,033千円 33,390千円 43,423千円 4.3人 0.0人 0.0人
26年度当初予算額 9,555千円 27,087千円 36,642千円 3.5人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:10,033千円  (前年度予算額 9,555千円)  財源:国1/2、単県 

一般事業査定:計上   計上額:9,093千円

事業内容

1 事業概要

 風しんの流行を食い止め、生まれてくる子どもを先天性風しん症候群(CRS)から守るための対策として、妊娠を希望する女性とその周囲の方に対する風しん抗体価検査を実施する。

     また、妊娠を希望する女性のうち抗体価の低い者及び妊婦の夫へのワクチン接種助成を行う。
     併せて、一般に流行のピークとされる初夏の前に、「風しん対策キャンペーン」を実施し、受検率等を高めることで、集団予防効果を上げる。

2 背景

・平成24年から25年にかけて風しんが流行し、平成25年に厚生労働省に報告のあった風しんの患者数は1万4千人以上で、平成20年から25年までの6年間で最多となった。
・本県においても10月24日現在で32人の患者が発生しており、平成20年の全数把握調査の開始以降、最大の流行となっている。
・平成24年から25年にかけて発生した風しんの流行では、20〜40代の男性を中心に、大人の間で感染が広がり、そうした中で最も心配されているのが、妊娠中の女性への感染である。
・妊娠初期に感染するほどCRSが生じるおそれが高くなり、発生を防ぐためには妊婦や妊娠を控えた女性だけでなく、妊婦に風しんをうつさないよう、妊婦の周囲にいる夫や家族、職場の同僚なども風しんにかからないよう、予防接種を受けて予防することも必要。
・国庫補助制度においては、平成26年度に妊娠を希望する女性及びその周囲の者を対象とした無料抗体価検査が実施されており、27年度も予算要求が行われる予定。

3 助成事業の概要

 (1)風しん抗体価検査

1)医療機関風しん抗体価検査(国庫補助事業)
  ○対象者:妊娠を希望する女性とそのパートナー等
        ※国補助対象に準ずる。
  ○費用:無料
  ○実施主体及び助成の考え方
    ・実施主体は県。医師会(病院、診療所)へ委託。
    ・国と県で1/2ずつ負担。

2)保健所風しん抗体価検査(国庫補助事業・単県事業)
  ○対象者:検査希望者 
  ○費用:無料または有料
  ○実施主体及び助成の考え方
    ・実施主体は県。
    ・対象者が妊娠を希望する女性及びそのパートナー等(国補助対象に準ずる)の場合、国と県で1/2ずつ負担。
     (国庫補助事業)
    ・対象者が上記以外の場合、自己負担額あり。

 (2)風しんワクチン接種(県単独事業:継続)

○対象者
 ・妊娠を希望する女性のうち、保健所または医療機関での風しん抗体価検査の結果、抗体価が低かった者
 ・妊婦の夫
○実施主体及び助成の考え方
 ・実施主体は市町村。
 ・市町村と県で1/2ずつ負担。県助成の上限は4,000円。
※上限額は、12,000円(麻しん風しん混合ワクチン)の1/3相当。

 (3)風しん対策キャンペーンの実施

 風しんの流行は春先〜初夏にかけてが多いため、5月中旬をキャンペーン期間として設定し、啓発活動を行うとともに、保健所での風しん抗体価検査時間外対応等受検しやすい環境を整備する。

4 要求額

総事業費 10,073千円

〔風しん抗体価検査関係〕・・・6,254千円 
  ・医療機関 5,767千円
  ・保健所   487千円

〔風しんワクチン接種〕・・・3,600千円

〔新聞広報〕・・・219千円

5 参考

・風しんとは、発疹、リンパ節の腫れ、発熱が特徴の病気。軽く済むことも多いが、時に重篤な合併症も起こり、大人では症状が長引くこともある。
・風しんウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が15〜30%程度いる。
・免疫のない女性が妊娠初期に風しんに罹患すると、風しんウイルスが胎児に感染して、胎児が難聴や心疾患、白内障や緑内障等の障がいを持って生まれる可能性がある。
・風しんに直接効く薬はなく、感染を予防する有効な手段はワクチンとなる。
・風しんワクチンの定期接種は、小児(1歳児・小学校入学前1年間の幼児)が対象。
 ※上記以外は任意接種となる。
 ※定期接種の対象年齢について、現在、35歳以上(H26.4.1現在)の男性などは接種を行っていない年齢層となる。
 ※妊娠中はワクチン接種できない

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<平成24年度以前>
○保健所風しん抗体価検査(有料)の実施
  H21年度(2件)、H22年度(2件)、H23年度(2件)、H24年度(27件)

<平成25年度>
○保健所風しん抗体価検査(有料)の実施・・・646件
○鳥取県風しんワクチン接種費緊急助成補助金事業(平成25年度
 6月補正事業)
(1)内容
  妊娠を希望する女性や妊婦の夫に対し、「麻しん風しん混合ワクチン」又は「風しんワクチン」を接種する場合、接種費用の一部を助成する。
(2)対象者
  ・19歳以上50歳未満の女性
  ・妊婦の夫
(3)実施主体及び助成の考え方
  ・実施主体は市町村。市町村負担額の1/2の県が助成する。
  ・県助成の上限は4,000円。 ※上限額は12,000円(混合ワクチン)の1/3相当
(4)対象期間
  平成25年6月1日以降から平成26年3月31日接種分まで
(5)事業実績(全県)※補助金ベース
  交付申請数:2,523人
  年間接種者数:2,509人

<平成26年度> ※平成26年9月末時点
○風しん抗体価検査の無料実施
 (1)保健所・・・162人
 (2)医療機関・・・359人
○風しんワクチン接種費用の市町村への補助
 交付申請数:2,113人
 上半期助成金申請数:277人

これまでの取組に対する評価

・平成24年から25年にかけて風しんが流行したことにより、保健所で実施している風しん抗体価検査の受検者数が大幅に増加し、県民風風しんに対する関心の高まりが考えられた。
 (H24年度:27件 ⇒ H25年度:646件)

・そうした中、県内においても、平成25年3月以降患者発生が続いている状況にあり、例年にない患者数の伸びを見せたことから、平成25年6月より妊娠を希望する女性と妊婦の夫に対して風しんワクチン接種への助成を行い、平成25年11月以降、新たな患者発生の報告はないことから、一定の効果が得られたものと思われる。

・全国での患者発生も平成25年9月ごろより横ばいとなっていたが、風しんは春先から初夏にかけて流行することから、流行の再燃が懸念され、平成26年度国庫補助事業として風しん抗体価検査の無料実施が開始され、本県では保健所と医療機関において無料検査を実施し、多くの受検者がある状況。

・風しんワクチン接種費用の市町村への補助は、平成25年度と26年度とでは若干対象者の考え方が異なるものの、継続して事業を実施することにより、現状では県内でのCRS発生を抑えることができている。

・しかしながら、対象と考えられるすべての方に対してワクチン接種が行われたとは言えない状況であり、そういった方から感染が広がる可能性も危惧されるため、事業を継続して実施する必要がある。

・加えて、平成26年3月28日に告示された「風しんに関する特定感染症予防指針」において、「妊娠を希望する女性及び抗体を保有しない家族等のうち、罹患歴又は予防接種歴が明らかでない者に対し、風しんの抗体検査や予防接種の推奨を行う必要がある。」とあり、本県での全県的な取組は意義のあることと考えられる。

財政課処理欄


 ワクチン接種補助について、実績を勘案し金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 9,555 0 0 0 0 0 0 0 9,555
要求額 10,033 3,036 0 0 0 0 0 0 6,997

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 9,093 3,036 0 0 0 0 0 0 6,057
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0