1 事業概要
児童養護施設因伯子供学園が実施する小規模グループホーム建築工事に要する経費を助成し、施設の小規模化の推進及び児童の養育環境の改善を図る。
2 整備内容
(1)施設の概要
施設名 | 因伯子供学園 |
運営主体 | 社会福祉法人因伯子供学園 |
施設種別 | 児童養護施設 |
設置年月日 | 昭和25年10月20日 |
定員 | 40名 |
措置対象児童 | 保護者のいない児童、被虐待児等 |
処遇形態(整備前) | 本館 34名
記念ホーム(小規模グループケア) 6名 |
(2)整備計画
整備場所 | 倉吉市みどり町3249番地 |
整備年度 | 平成28年度(単年度) |
対象経費 | 110,565千円 |
定員 | 40名 |
処遇形態 | 新築棟において、定員8名の小規模グループケアを2ヵ所実施する。
本館 34→18名
記念ホーム 6名
新築棟 8名×2ヵ所=16名 |
3 要求額
要求額 82,924千円
※補助金名:鳥取県次世代育成支援対策施設整備費補助金
(積算内訳)
(単位:千円)
対象経費 | 補助金額 | 国庫 | 一般財源 |
110,565 | 82,924 | 55,283 | 27,641 |
※補助金額の算出
(1)国基礎点数×1,000円 70,637千円(交付要綱に基づき算出)
(2)対象経費110,565千円×1/2=55,283千円<国交付基礎点数
(3)よって、国交付金額=55,283千円
(4)県補助金額は、国交付金額×3/2=82,924千円
※今回国補正では、交付額基礎点数の1.35倍の嵩上げが行われる予定。
4 目的・背景及び整備理由
(1)施設の小規模化と地域分散化
・国においては、「社会的養護の課題と将来像」に基づき、児童養護施設等の小規模化・地域分散化及び家庭的養護への転換を推進している。
・本県でも、国の方針に従い、各施設が策定した計画に基づき、平成26年度に「社会的養護推進計画」を策定し、小規模グループケアの実施やファミリーホームの開設を推進することとしている。
【因伯子供学園の家庭的養護推進計画】
| 定員 | 小規模グループケア箇所数 | 定員に対する小規模化率 |
第1期末(H31年度末)目標 | 35 | 5 | 100% |
今回整備後
(H28年度末) | 40 | 3 | 55% |
(2)因伯子供学園の状況
・因伯子供学園は、本館棟(34名)と別棟の小規模グループホーム(6名)で運営している。
・本館棟(昭和51年建築)は、築39年を経過し、老朽化が進んでおり、大規模修繕が必要。
・また、本館棟では大舎制による養育を実施している一方で、被虐待児・発達・知的障がい児が入所児童の大部分を占めており、支援の質向上のために家庭的な養育への転換が必要。
【県内の小規模化の状況】
県内児童養護施設5施設のうち
・全面小規模化 3施設
・大舎制を実施 2施設(因伯子供学園、米子聖園天使園)
【被虐待児、発達・知的障がい児の割合】
因伯子供学園 : 68%(17名/入所児童25名)
県内児童養護施設平均:63%(103名/入所児童164名)
(3)整備理由
・以上の理由から、敷地内に定員8名の小規模グループケアを2つ連結したグループホーム1棟を新築し、施設の小規模化率の向上を図る。