1 事業概要
国際的な観光地しての魅力を高め、多くの外国人観光客が訪れる国際リゾート地として発展することを目的に、本県を訪れる外国人観光客の利便性を図るとともに県内の『おもてなし』機運を醸成させ、官民が一体となって受入態勢整備を図る。
2 事業内容
(1)鳥取県外国人観光客倍増促進補助金により、県内各観光施設等における外国人観光客の利便性向上及び受入体制整備に関する以下の取組を支援 15,000千円(8,500千円)
※ 補助金交付は、異事業年2回まで(累計:1,000千円)
ア ムスリム観光客受入対応【新】 3,000千円
・お祈りにかかるもの(ホテル室内キブラ、お祈りマット、衝立、キブラコンパス等)
・ハラルにかかるもの(食品含有物にかかる英語表記、ピクトグラム等表示整備、ハラル認証に要するコンサルタント料・認定料等、ハラル認証を受けた施設の設備改修・食器・調理器具等什器整備費用)
補助金額 | 補助率:1/2、補助金額の上限:1,000千円
下限額100千円 |
補助対象事業者 | 県内民間事業者 |
イ 両替機・キャッシングシステム導入【新】 2,000千円
補助金額 | 補助率:1/2、補助金額の上限:1,000千円
下限額100千円 |
補助対象事業者 | 県内民間事業者 |
ウ 消費税免税店舗開設【拡充】 5,000千円
補助金額 | 補助率2/3、補助金額の上限:1,000千円
下限額なし |
補助対象事業者 | 県内民間事業者 |
エ 受入基盤整備【拡充】 5,000千円
・案内看板外国語ホームページパンフレットの多言語化
・もてなし研修会の開催 ・Wi-Fi環境整備 ・決済環境整備
補助金額 | 補助率1/2、補助金額の上限:1,000千円
下限額100千円 |
補助対象事業者 | 市町村、広域連合、県内民間事業者
(市町村・広域連合は案内看板の多言語化のみが対象) |
(2)国際観光案内体制の整備 3,056千円(3,056千円)
外国人観光客の交通拠点における外国語対応スタッフの
設置委託 | 米子空港ビル内の観光案内所に韓国語対応できる案内人を設置(週3日)
・委託先:(株)米子空港ビル
・事業費:1,156千円 |
境港国際旅客ターミナルの観光案内所に韓国語・ロシア語対応できる案内人を設置(週2日)
・委託先:境港市観光協会
・事業費:1,900千円 |
県内観光案内所間における意見交換会の実施 | 県内国際観光案内所(鳥取、倉吉、境港)及び米子空港、境港ターミナルの各案内所間の意見交換会の開催 |
(3)県内関係者の機運醸成 500千円(500千円)
インバウンド研修会の開催 | 主要市場の動向等について、専門家を招いて研修会を開催(年2回程度)
・事業費 500千円 |
関係者における意見交換会等の実施 | 各地区等における関係者の意見交換会 |
(4)県内各観光施設等の多言語対応の充実・利便性の向上
500千円(500千円)
多言語電話通訳(コールセンター)の業務委託 | 県内宿泊施設・商業施設等に対する韓国語、中国語、英語の3か国語に対応した電話による通訳サービス
・事業費:500千円 |
(5)観光素材のブラッシュアップ 1,000千円(1,000千円)
外国人モニターによる県内観光地の巡回点検等委託 | 外国人の視点で県内観光地・施設を評価し、外国人観光客へのサービス向上に反映(県内在住留学生の活用)
・事業費:1,000千円 |
(6)おもてなしの充実 4,500千円(4,500千円)
チャーター歓迎対応運営委託 | 県内空港、JR駅・列車内でのチャーター歓迎対応を実施
・事業費:4,500千円 |
4 背景
国においては、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、地方への誘客を促しながら訪日外国人旅行者数2000万人を目指すこととしている。
県では、これまでに案内表示等の多言語化、Wi-Fi環境整備やクレジットカード対応機器等決済システムの整備に関する支援を行っているが、更に、県内の経済波及効果を図るため、消費税免税店舗拡大のための支援を加えたところである。
今後、最も人口の少ない鳥取県で、地方都市の受け入れ環境整備改善のあり方のモデルケースとなるべく「おもてなし」推進の取り組みを総合的かつ先進的に取り組む必要がある。