1 背景
(1)河川は公共空間であり、地域住民の利用の場となっており良好な河川環境の保全が求められる中、不法投棄・不法占用等により河川の環境が悪化している箇所が多数存在する。
※不法投棄
⇒ 河川環境の悪化だけでなく、河川を流下した後、海岸漂着ごみとなり海岸環境も悪化させる。
※不法占用
・着実に取り組みを進めており、県内の不法係留船は減少してきている(近年重点的に取り組んだ蒲生川ではH22:120隻→H26:29隻)
・国は平成25年度からの10年間で不法係留船をゼロにするべく計画。
・不法工作物は平時には河川利用の阻害となり、発災事には水防活動の支障となるほか、流出して被害を拡大させる、災害復旧の妨げとなる等の問題がある。
(2)また、河川指定から半世紀が経過したこともあり管理区分が必ずしも明示されていない箇所が存在し、河川利用の促進を妨げる原因の一つとなっている。
2 事業の目的
(1)県の管理する河川数は約300・延長は1,300kmに及び規制だけでは限界があるため、河川・海岸一体的に意識啓発を行うことにより不法行為の抑止し、適正利用促進を図る。
※河川はその成り立ちから公共空間として存在しており、それゆえに生じている「自由に使用できる」という誤解を払拭することが必要。
また、禁止行為を明らかにすることで、適正な河川利用を促進する。
※海岸ごみの発生抑制に係る意識啓発において県民の意識・行動に影響を与えたことが確認された。
(2)また、管理区分を明確にすることにより規制の及ぶ範囲や管理者を明らかにし、適正な管理及び利用の促進を図る。
3 要求内容
要求額=3,356千円
(1)不法行為禁止の意識啓発
テレビスポットCM作成 200千円
テレビスポットCM放映 1,296千円
計 1,496千円
(2)河川区域表示標柱設置 1,860千円