目的
県内で伝統芸能に取り組んでいる青少年を、本県が交流している台中市(台湾)に派遣し、文化の交流を通じて、自らの活動意欲の向上を図るとともに、本県の文化を台湾の人々に発信し、相互理解を深める。
背景・効果
(1)台湾台中市との文化交流が年々深まっており、今後も相互に青少年を派遣しあい交流をより深めてる。
(2)県内の郷土芸能実践者の高齢化が進んでおり、次世代を担う人材の育成が必要。
(3)海外公演の機会を設けることにより、県内の郷土芸能部の活性化に繋げる。
派遣概要及び所要額
台中市政府は「媽祖(マソ)祭」の開催期間を含む約2ケ月の間、台湾と各国の民俗芸能を披露する台中(タイチュウ)大甲(ダイコウ)媽祖(マソ)国際観光文化フェスティバルを開催している。台中市から同フェスティバルで鳥取の歴史・伝統を紹介するため、芸能団の派遣依頼があり、18年から高校の郷土芸能部を派遣している。
(1)派遣する行事
名称 | 台中大甲媽祖国際観光フェスティバル |
主催者 | 台中市政府 |
開催期間 | 3月下旬頃 |
場所 | 台湾台中市内 |
内容 | 民俗芸能、伝統音楽、武術等 |
(2)派遣団体
名称 | 倉吉農業高等学校 倉農太鼓部(想定) |
演目 | 倉農太鼓 |
派遣期間 | 3月下旬頃(3泊4日) |
派遣人数 | 20人(生徒14人、引率教員3名、県3名) |
所要額 5,569千円
(航空券等手配 3,488千円、太鼓運送 2,081千円)
事業実施の意義
日頃から伝統芸能活動を行っている青少年を海外に派遣し、伝統文化に着目した交流を継続して行うことは、地域の伝統芸能の後継者育成の支援にもつながる。
また、活動を行っている青少年にとっても、海外の同世代との異文化交流は活動を行う上で大きな刺激であるとともに、ひとつの目標ともなっている。
実際、派遣された青少年は、現地では演技の披露に真摯に取り組む姿勢が、さらに交流後は伝統芸能へ取組む姿勢の格段の真剣さ等、交流の成果が大きくみられている。
「江陵国際青少年芸術祝典」への派遣について
平成12年度に本県で開催された環日本海国際文化交流事業「子ども合唱フェスティバル」等をきっかけに、韓国江原道が14年度から東アジア青少年芸術祝典を開催し、16年度からは参加国を拡大し、江陵国際青少年芸術祝典として開催している。
これまで当該祝典に、伝統芸能に取り組む青少年を派遣してきたが、主催者から伝統芸能に限らずさまざまなジャンルの芸能団体派遣の要望があったため、今後は交流推進課において派遣団体の選定や派遣手続き等を行っていただくこととしたい。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
県内で伝統芸能に取り組んでいる青少年を、本県が交流している台中県(台湾)に毎年派遣。
これまでの取組に対する評価
文化の交流を通じて、参加した高校生が自らの活動意欲の向上を図るとともに、相互理解を深めている。また、本県の文化を台湾の人々に発信できる貴重な場となっている。