1 事業の目的
県内のスポーツ指導者等を対象とした研修会の開催を通して、H26年度に策定した「子どものスポーツ活動ガイドライン」を周知し、中学校、高等学校における運動部活動及び小学生のスポーツ活動において適切な指導が行われ、魅力あるスポーツ活動のもと県内の子どもたちの豊かなスポーツライフが実現することを目指す。
2 背景・課題
(1)体罰の顕在化や不適切な指導の社会問題化
○スポーツ活動は体力や心の成長など、多くの効果が期待できる活動であるが、反面様々な問題点も指摘されている。
○体罰の顕在化が問題視される中、県内の各種スポーツ活動においてもその事案が発生しており、指導や運営の健全化を図る必要が急がれる。
(2)運動部活動や小学生のスポーツ活動を取り巻く課題
○体罰問題の顕在化
○顧問教員や指導者依存の運営体質
○児童生徒や保護者、地域のニーズの多様化
○勝利至上主義による行き過ぎた指導
○少子化による部員数や学校の部活動数の減少
◆上記(1)(2)の問題を解決するために策定された「子どものスポーツ活動ガイドライン」を周知徹底していく。
○国による運動部活動ガイドラインの策定(H25 5月)
○H26 3月県による「子どものスポーツ活動ガイドライン」の策定。
○H26から3年間の実施を想定して、年4回のスポーツ指導者研修会を開催
○実施2年目。継続した取組が必要
3 事業内容
スポーツ活動の適正化に関する研修会の開催
※「子どものスポーツ活動ガイドライン」の周知を目的とし、H26から3年間の実施を想定して行ってきている。
実施2年目。
○対象者
・小学生スポーツ指導者(スポーツ少年団を含む)
・中学校、高等学校運動部活動顧問及び外部指導者
・各市町村教育委員会スポーツ所管課担当者
・スポーツ推進委員
・その他関係者
○研修会
(1)開催時期及び会場
・第1回( 7月)中部会場
・第2回( 9月)東部会場
・第3回(12月)西部会場
・第4回( 2月)中部会場
*全県に広く参加してもらうため、各地区で開催
(2)内容等
・ガイドラインについての説明(毎回必ず)
・講演会・講習会
・グループ協議、ワークショップ等
4 研修会について
◎各研修会講師は全国的に著名な方を想定
*H26第1回講演講師
アテネ五輪女子サッカー日本代表キャプテン 大部由美氏
*全国的に著名な講師は講演料が大変高額であるが、H26講演講師単価査定額(50,000円×3h)の範囲で毎回計画していく。
◎受講者はH26の実績から、各回100名以上を想定して会場を確保する。
*H26会場
第1回 境港市 夢みなとタワー、鳥取市 県民ふれあい会館
第2回 コカコーラウェストスポーツパーク県民体育館
第3回 米子市県立武道館
第4回 倉吉市倉吉体育文化会館
◎H26の実績と研修会ごとに実施するアンケートを参考にし、次回以降の研修会の内容に生かし企画していく。(指導者の実態やニーズに合わせた研修内容の企画)
*H26研修内容
第1回 オープンマインドとコミュニケーションスキル、グループ協議
第2回 これからのスポーツ指導者のあり方、スポーツと栄養
第3回 これからのスポーツ指導者のあり方、トレーニングと科学(予定)
第4回 アンガ-マネジメント(予定)
◎スポーツ指導者の参加者確保のために、県スポーツ指導者協議会及び県体育協会との合同開催を考えていく。
*H26は第1回から第3回を合同で開催
5 所要経費 【3,545千円(3,798千円)】
(1) 年間4回分の講師謝金・旅費・会場使用料等
1,076千円(1,335千円)
(2) 非常勤職員(1名)の配置 2,469千円(2,463千円)
≪担当する業務内容≫
・県立学校の児童生徒の学校保険の加入及び給付金の支給業務
・予算令達、体育保健課が実施する事業の支出業務
・定例の月次入力等その他の庶務業務
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○子どものスポーツ活動ガイドラインの周知
H25 3月に策定されたガイドラインを、4月各学校等へ配布し周知を呼びかけた。
・小学校各学校1部(133部)
・中学校各学校1部+運動部活動数(850部)
・高等学校各学校1部+運動部活動数(813部)
・特別支援学校各学校1部+運動部活動数(34部)
・競技団体各1部(49部)
・その他関係部署(20部)
*その他のスポーツ指導者にも幅広く活用してもらうため、H26 2,000部を増刷
○スポーツ指導者研修会
第1回 7月5日(土)境港市夢みなとタワーで開催 118名の参加
7月6日(日)鳥取市県民ふれあい会館で開催 67名の参加
第2回 9月7日(日)鳥取市県民体育館で開催 95名の参加
第3回12月7日(日)米子市県立武道館で開催予定
第4回 2月8日(日)倉吉市倉吉体育文化会館で開催予定
*第1回〜3回は、県スポーツ指導者協議会及び県体育協会と合同で開催
これまでの取組に対する評価
○子どものスポーツ活動ガイドラインの周知
4回の研修会で、毎回概要説明等を行ってきた。内容に感銘され指導を見つめ直してくださる指導者も多数いる中、研修会参加者が体罰を容認する発言をしたりという事実もあり、研修会を継続しさらなる周知を図っていく必要がある。
○スポーツ指導者研修会
・年4回の研修会を開催。第1回では全国的に著名な方を招き開催した。指導者自らが今の指導の在り方について振り返る機会になり、スポーツ活動の適正化のために、このような研修会が必要である。大会や研修会等と重なって来られない指導者もあったことから、早めの開催通知や開催時期等が必要。
・幅広いスポーツ指導者を対象とした研修になるため、第1回から3回の研修会を県スポーツ指導者協議会及び県体育協会と合同で開催した。来年度以降も連携しながら開催することが必要。