1 事業の概要・目的
「まんが王国とっとり」を盛り上げるために発足した高校生「まんが王国とっとり」応援団で積み上げてきた活動を発展させ、高校生の文化活動の活性化を目指す。また、平成27年度の第35回近畿高等学校総合文化祭鳥取大会で「まんが部門」を開催することで、鳥取県の魅力を生き生きと他府県に伝え、地域を支える人材の育成を図る。
2 事業の内容・経費
単位:千円
事業 | 要求額
(前年度) | 内容 |
まんがの描き方ワークショップ | (795)
1,380 | 著名人によるワークショップや交流会 |
まんがコンテスト | (170)
70 | 手話や地域の特色等を題材とした、まんが教材コンテスト |
まんが甲子園へ出場(参加) | (375)
375 | 高知県で開催されるまんが甲子園本戦への出場(参加) |
韓国高校生との交流 | (1,036)
3,178 | 江原アニメーション高校等の生徒を招待しての交流 |
近畿地区高校生との交流 | ( 0)
1,826 | 近畿高等学校総合文化祭鳥取大会まんが部門に他府県代表を招き、交流するとともに鳥取県をPRする。 |
コーディネーターの配置 | (2,463)
2,469 | ・応援団のネットワーク作りと活動の推進
・応援団員の在籍する高校に出向いてのまんが指導 |
合計 | (4,839)
9,298 | |
3 事業の効果
・鳥取県のまんが文化の盛り上がり。
・近畿高等学校総合文化祭「まんが部門」成功に向けた取組。
・生徒のまんが制作技術向上や進路を考える契機とする。
4 事業の展開
年度 | 主な内容 |
H24 | ○応援団結成
○王国の支援・PR
○合同作品集制作 他
広報活動を中心に展開 |
H25 | ○まんが甲子園挑戦
○王国の支援・PR
○外部からの依頼を受けての制作 他
応援団活動の周知と活動の定着を目標に展開 |
H26 | ○ワークショップの内容充実・参加者の増加
応援団員のまんが制作技術の向上を目標に展開 |
H27 | ○近畿高等学校総合文化祭でまんが部門を開催
○まんが部門での江原アニメーション高校との交流
○まんが部門での他府県生徒との交流と本県のPR
○ワークショップの充実による作品の質の向上と、高
校生の文化活動の活性化 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
継続4年目。
○昨年度までのワークショップは,「応援団」の参加者を増やし、社会への認知度を高めるために、著名な漫画家等による講演会と絡めて開催してきた。
○ある程度、上記目標も達成され、地元企業等からイベントへの作品寄稿を依頼されるになった。
○そこで、今年度は参加生徒の要望や技術的現状も踏まえ、まんがを描く力がステップアップするようなプログラムをワークショップの中心に据えた。また、ワークショップに積極的に参加してもらうように工夫を凝らして、生徒の創作意欲を高め達成感を持たせる仕掛け作りにも心がけて企画、運営をしている。
その結果、ワークショップ参加者が5割増えた。
○まんが制作が苦手な生徒も多いので、作品を描く機会を増やし、実践を重ねることで生徒の作品の質を上げ、来年度開催の近畿高等学校総合文化祭や、その他まんがに関する取組みに自ら参加できるよう技術指導を行っている。(まんがコンテスト、ワークショップ内での制作、まんが冊子制作、他機関との連携等)
これまでの取組に対する評価
○当初からコミュニケーション能力や社交性を身に着けることを課題にしてきたが、今では生徒同士で積極的に交友関係を築くなど、生徒一人ひとりが積極性を身につけている。
○ワークショップや講演会に参加している生徒の技術の向上が目覚ましい。特に、発足当時1年生だった生徒が3年生となった現在、積極的に参加し続けている生徒の作品の完成度が高い。
○講師の話を通してまんがに対する理解が深まり、まんがを学んだ先にある進路選択の幅を知ることができた。生徒それぞれがまんが(イラスト)を扱う仕事に対する知識を学ぶことができた。今後、それぞれの形で鳥取県を背負い、鳥取県のまんが文化を末永く支える人材を育てる機会となっている。
○まんが関連への進路(進学)を目指す生徒が出てきている。