現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 教育委員会の「とっとり弥生の王国」普及活用事業
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:教育費 項:社会教育費 目:文化財保護費
事業名:

「とっとり弥生の王国」普及活用事業

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教育委員会 文化財課 歴史遺産室  

電話番号:0857-26-7932  E-mail:kyouikubunka@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 32,372千円 31,060千円 63,432千円 4.0人 0.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 35,106千円 31,060千円 66,166千円 4.0人 0.0人 0.0人
26年度当初予算額 30,163千円 30,956千円 61,119千円 4.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:35,106千円  (前年度予算額 30,163千円)  財源:国1/2、諸収入、単県 

一般事業査定:計上   計上額:32,372千円

事業内容

1 事業の目的と概要

(1)事業目的

     鳥取県が全国に誇る、国内最大級の弥生時代集落「妻木晩田遺跡」、地下の弥生博物館「青谷上寺地遺跡」の2大遺跡を「とっとり弥生の王国」として情報発信することで、よりスケールの大きなとっとりの文化遺産としてイメージの定着を図り、さらに地域づくりや地域振興等にもつなげていくことを目指す。

     また、歴史や伝統文化を学ぶなかで、「想像力・創造力」豊かな子どもを育てるため、この貴重な遺跡の素材を磨き、県内全ての子どもたちに理解・体験してもらう。

    (2)事業概要

     遺跡への集客を目的としたイベントや、遺跡の歴史・暮らしの様子を体験する講座をはじめ、各遺跡を活用した種々の事業を通じて史跡の活用や情報発信を行う。

     また、「弥生」を学び、「現代」を知る「弥生の考学」をコンセプトに、弥生文化を現代のテーマに引きつけて語れる人物による講演会等を開催し、その内容をカスタマイズして情報発信する。

2 妻木晩田遺跡活用事業

事業費内訳(単位:千円)
事業費
財源(国庫補助事業+単県事業)
国庫補助金
(補助率1/2)
県費・雑入
25,003
5,897
19,106

予算要求事業費 25,003千円(19,735千円)

    (1)新規及び臨時事業  1,731千円(0千円)

    ○弥生シンポジウム   943千円(0千円)
     妻木晩田遺跡国史跡指定15周年を記念して、大学教授3名を招き、記念講演、基調報告とパネルディスカッションを行うシンポジウムを開催する。

    ○むきばんだ大山歴史探訪  98千円(0千円)
     県内外の家族を対象に妻木晩田遺跡と大山の自然歴史について学習していただくことを目的とした宿泊を伴う体験型イベントとして、大山青年の家、大山自然歴史館との連携事業を開催する。

    ○発掘調査DVD  272千円(0千円)
     平成26年度に行った仙谷8号墓の発掘調査の記録を編集した映像作品を制作し、上映することにより、妻木晩田遺跡への理解を深め、見学の動機付けとする。

    ○楽らくサイクリング事業  418千円(0千円)
     平成26年度より導入した電動アシスト自転車の稼働率が向上しており、現有の台数では希望者に貸し出しができないことが生じているため自転車3台の補充を行う。

    (2)拡充事業  9,906千円(7,171千円)

    ○むきばんだまつり  4,465千円(3,563千円)
    平成26年度は3千人の来園者を想定してまつりを準備したが、3千5百人の来園者があった。むきばんだまつりの来園者は年々増加しており、来年度は3千5百人以上の来園者が見込まれる。そこで、古代体験ブースの拡充、交通整理警備員の増員、シャトルバスの増便などを行い、多くの来園者にむきばんだまつりをお楽しみいただく環境を整える。

    ○非常勤職員(活用補助員)1名増員  5,441千円 (3,608千円)
    学校等教育機関利用の推進のため、県内の幼・保育園、小・中学校を回り利用の誘引を行い、近年、教育機関の利用件数が増加しているところ。しかしながら、増加する利用団体への十分な対応やリピーター対策ができていない。現在の非常勤職員2名の交代勤務を1名増員し3名体制とし、より充実した体験活動の提供を行う。

    (3)継続事業  13,366千円(12,564千円)

    ○教育機関として実施する事業
    ・弥生講座 ・弥生の森講座 ・考古学講座 ・ジュニアファンクラブ講座
    ・学校等古代体験学習事業 等

    ○遺跡活用のきっかけづくりとして実施する事業
    ・サマーナイトイベント「宵祭り」
    ・日替わりイベントウィーク「むきばんだ日和」等

3 青谷上寺地遺跡活用事業

事業費内訳(単位:千円)
事業内容
事業費
財源内訳
市負担金
県費
青谷上寺地遺跡展示館管理運営費補助金
4,767
-
4,767
青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会事業
4,354
2,000
2,354
標準事務費
982
-
982
合計
10,103
2,000
8,103

(1)青谷上寺地遺跡展示館管理運営費補助金
                    4,767千円(5,092千円)
                            (交付先:鳥取市)
  ※事業費のうち、鳥取市補助経費は2,600千円
・職員配置経費
→展示に係る非常勤職員1名の経費(10/10補助)
・管理運営経費
→展示に要する経費(10/10補助)
→その他の部分(1/2補助)
・備品整備費
→展示に係る備品(10/10補助)
※展示館での事業内容
(常設展示、ロビー企画展示、展示と関連した体験学習等)
○モニター(アンケート調査)の実施
 青谷上寺地遺跡の出土物の公開、展示館のあり方について、地域住民を中心に広くモニター(アンケート調査)を実施し、その結果を踏まえ、出土物の公開方法や展示のあり方を検討する。
○学校連携の取り組み
 周辺学校等の利用促進、展示館の魅力を教育機関等に広く知っていただくため、小中学校課、高等学校課、特別教育支援課、市町村教委、小・中教研等と連携し、積極的な広報活動を行う。また、教育機関が利用しやすいような施設のあり方を意見聴取し、学校のニーズに沿った体験メニューの開発等を検討する。
○展示、体験学習等
・展示替え(パネル追加等など小規模な展示内容の充実)
・企画ロビー展示(「弥生びとのデザインと絵画(仮称)」、「2015発掘速報展」等)
・通年実施の古代体験(土器・土笛づくり、籠づくり、麻ひもコースター等)
・夏休み等実施の特別古代体験(琥珀勾玉づくり、ビーチグラスランプづくり等)
ホームページ改善(体験学習・イベント等の実施状況を動画で閲覧できるようにする、出土資料の画像紹介)
○施設管理等
・展示館の管理、運営

(2)「青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会」の事業
    4,354千円(内訳 単県費2,354千円、2,000千円)
        (委託先:青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会)
 ※事業費のうち、鳥取市負担経費は2,000千円
○青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会
 史跡の保存活用を図るため、県・鳥取市・民間が協働連携する組織として平成22年4月に設立。下部組織として、青谷町内に非常勤職員を1名配置し、協議会の活動内容の情報発信やイベントの準備等を行う。
○事業内容
・協議会・ワーキンググループの開催(年各3回程度)
・「田んぼアート」事業、古代米栽培体験事業
・広報紙「青谷上寺地遺跡だより」の作成、「フェイスブック」等による情報発信
・むきばんだ史跡公園との連携
(体験学習ノウハウの共有、史跡ガイドなどの交流促進)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【妻木晩田遺跡活用事業】
・妻木晩田遺跡は、平成24年度にグランドオープンを迎え、26年度も充実した設備を有効に活用する事業の開発及び既存の活用事業の改善を行ってきている。今後も一層教育機関としての機能を十分に発揮できるように活用事業に力を入れて「むきばんだ史跡公園」の利用者の増加に向けて事業の改善に当たっている。
・妻木晩田遺跡そのものをイベントの舞台とした「むきばんだまつり」、遺跡の美しさを発信するサマーナイト(台風で中止)、あるいは土器づくりといった弥生時代の生活体験講座を実施。
【青谷上寺地遺跡活用事業】
・26年度も、古代米による稲の色の違いで、絵柄を浮かび上がらせる「田んぼアート」と古代米栽培(田植え・稲刈り)を実施。また、栽培した古代米を利用してピザ等を作る「グルメスイーツ講座」の開催、古代米を用いたパン等をイベント参加者に提供するなど遺跡と食を結びつけPRを行った。       
・まんが王国事業の取り組みの1つとして、県内のイラストレーターや漫画家を講師に迎え、青谷上寺地遺跡のイメージしたキャラクターと4コマまんがで描く講座・コンテストを開催。

これまでの取組に対する評価

【妻木晩田遺跡活用事業】
・むきばんだ史跡公園では、今年度は1日で3,500人を集客した「むきばんだまつり」の開催をはじめとした情報発信により、遺跡の年間来場者数は30,000人前後となっている。現地でしか出来ない感動・体験を参加者の方々へ与えた。遺跡があり、現地で活動できるというメリットを最大限活用することで、遺跡の楽しさを強く発信している。
【青谷上寺地遺跡活用事業】
・地元の学校、自治体、住民等の積極的な参加と、その意向を活かした活用事業を図ろうとしているところが特徴。田んぼアートは今年度は青谷上寺地遺跡から出土した足跡にちなみ、学生ボランティアによる「足跡」をテーマとした田んぼアートも実践。また、古代米の田植え・稲刈りを実施。
・青谷上寺地遺跡で収穫した古代米を旧鳥取市内小中学校の給食で提供するなど、子どもたちに郷土の誇りである遺跡の理解を深めてもらうきっかけの1つとなった。
・イメージキャラクターや4コマまんがによって、子どもから大人まで一般の方々が遺跡に親しみや関心を持っていただくことができた。

財政課処理欄


 非常勤職員(活用補助員)の増員については、活用補助員の勤務を適時に割り当てること、また、所内の応援体制で対応可能と考えます。現行の体制で実施してください(業務効率推進課査定)。また、委託料等の金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 30,163 1,324 0 0 0 0 0 2,014 26,825
要求額 35,106 5,897 0 0 0 0 0 2,021 27,188

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 32,372 5,761 0 0 0 0 0 2,014 24,597
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0