１ 事業概要
体育・保健体育における学習指導要領に沿った学習の円滑な実施に向け、研修会の充実等を行い、体育担当教員の指導力向上に取り組み、体育・保健体育学習の更なる充実を図る。また、公立中学校の武道学習に外部指導者を派遣し、より安全面に配慮した学習の定着を図る。
２ 事業内容
（１）研修会・協議会等への派遣 【単県】８００千円（８００千円）
○【対象】小・中・高等学校教員
・子供の体力向上指導者養成研修派遣旅費 【単県】５５０千円
＊Ｈ２６福岡県で開催、Ｈ２７佐賀県 ６部会で開催
受講者→学校体育実技講習会講師として伝達
○【対象】中・高等学校教員
・保健学習協議会派遣旅費 【単県】２５０千円
＊文部科学省講堂で開催
参加者→体育主任会で報告
（２）学校体育実技講習会 【単県】 ８８千円（１０８千円）
○【対象】小、中、高、特別支援学校教員
・子どもの体力向上指導者養成研修開催の領域で開催
小学校、中・高に分けて、それぞれ１日開催
（３）武道外部指導者派遣 【国費】 １０３７千円（７１７千円）
○【対象】公立中学校に派遣される外部指導者
・中学校の武道（柔道、剣道、相撲）の授業に外部指導者を派遣し、該当教員とティームティーチングで指導する。
＊国事業 Ｈ２６「武道等指導推進事業」を活用
Ｈ２７から「武道等指導充実・資質向上支援事業」を活用
（４）武道指導推進委員会開催 【国費】 １４８千円（１２２千円）
○【対象】各武道連盟（柔道、剣道、相撲）、外部指導者を派遣する学校の教員等
・武道学習における外部指導者の効果的な活用について検討する。
（５）学校体育運営指導 【単県】７００千円（６７０千円）
・各種研修会や協議会に指導主事が参加し、県内の研究会等で伝達、指導を行う。
・各学校や研究会に指導主事が出向き、授業や研究について指導を行う。
・各校種の体育主任を集め、協議会を開催する。
（６）H26中四国小学校体育研究大会関連予算
０千円 （３００千円）
３ 背景・課題
・現行学習指導要領完全実施から小学校は４年、中学校は3年が経過し、高等学校は今年度完全実施の年を迎える。学習指導要領の趣旨、内容の周知徹底及び、教育課程編成上の課題解消や実践の共有化をさらに図り、充実していく必要がある。
・学校体育実技講習会について、日程、内容等を工夫して参加者を募り、教員の指導力向上を図る必要がある。（特に中・高の参加者増員の工夫）
・Ｈ２４年度より実施している公立中学校の武道外部指導者派遣を継続し、より安全に配慮した武道の指導を図る。また、国事業の内容の変更から、教員の資質の向上と指導力の強化を一層図る必要がある。
・現行学習指導要領で求められる指導の系統性等の課題解決に向けて各校種の体育主任を集め協議会を実施し、より充実した授業が行われるよう指導していく必要がある。
４ 期待される効果
・全国的な研修会、協議会等で進んだ事例を学ぶことによって、 指導者の資質、指導力が確実に向上する。
・全国的な研修会や協議会等で学んだことを体育実技講習会等で広く県内教職員に広めることによって、学習指導要領の趣旨に沿った実践を広めることができる。
・公立中学校に武道外部指導者への派遣を継続することで、事故の未然防止や学習の進め方など、教員の資質や指導力が向上し、安全に配慮した学習や学習指導要領の趣旨に沿った学習の展開が期待できる。
５ スケジュール
・子供の体力向上指導者養成研修等派遣：研修会（５月）
佐賀県 ６部会へそれぞれ1名派遣
・学校体育実技講習会：（６〜８月）
中学校・高等学校と小学校に日程を分けて開催
・武道外部指導者派遣：通年
・武道指導推進委員会（７月・２月の年２回開催）
・保健学習協議会（８月）
中・高から２名づつ派遣
・体育主任会（２月）
保健学習協議会に参加した教員から報告
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
◆指導力向上のための講習会の開催
・学校体育実技講習会
６月２７日、８月１日で５領域を実施
小、中、高等学校の教員１２０名が受講
◆研修会・協議会等への派遣
・子供の体力向上指導者養成研修（於 福岡県）
小、中、高等学校の教員５名と中部教育局指導主事１名を派遣
・保健学習協議会（於 文部科学省）
体育保健課指導主事が参加
◆武道外部指導者派遣
５校に各1名ずつ、５名派遣
これまでの取組に対する評価
◆指導力向上のための講習会の開催
・計画通りに実施
・実技のみではなく指導要領の内容等、研修での成果を講義の形で伝えることができた。
・参加者はとても勉強になったという意見が多数であった。中学校、高等学校教員の参加を増やすことが課題
・期日、内容等をさらに検討しながら継続していきたい。
◆研修会・協議会等への派遣
・受講後は、校内または地区でのリーダーとして、学校体育の充実に欠かせない人材となっている。
・学習指導要領の趣旨に沿った授業展開ができる人材育成として、継続して派遣していきたい。
◆武道外部指導者派遣
・外部指導者の派遣により安全で充実した武道学習が行われており、継続してより充実させていきたい。