これまでの取組と成果
これまでの取組状況
博物館資料の適切な保存管理を行うため、平成18年度以降、専門職員(非常勤職員)を配置し、人体・環境に有害な化学薬剤による殺虫・殺菌を行う方法のみに頼らず、害虫等の侵入防止や温湿度環境等の適正化、モニタリング等を総合的に併用することで、資料に被害が生じないレベルを維持するという、いわゆる「IPM」による管理に取り組んできている。
これまでの取組に対する評価
《現状評価》
日常的な温湿度管理や害虫・害菌のモニタリング、害虫の侵入防止などに努めるとともに、職員全員による定期的な館内一斉清掃などにより、薬剤のみに頼らない博物館資料の保全環境の維持・向上を図っている。
さらに、虫菌対策のみではなく、平成26年度から資料や人体に影響をおよぼす空気汚染物質の測定対策にも取り組んでいる。
問題が起こってから対処するのではなく、問題を予測・予防し、適正な保存環境をつくることで、資料への負担軽減や人・周辺環境に配慮した施設にしていくことが重要。
《改善点》
引き続き、現在の取組の維持・充実に努めるとともに、さらに効果の高い取組や器機等を積極的に導入して、一層的確な収蔵資料の保全・管理を推進する。