現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 教育委員会の妻木晩田遺跡調査整備事業(発掘調査)
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:教育費 項:社会教育費 目:文化財保護費
事業名:

妻木晩田遺跡調査整備事業(発掘調査)

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教育委員会 文化財課 むきばんだ史跡公園調査整備担当  

電話番号:0859-37-4030  E-mail:kyouikubunka@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 38,519千円 12,424千円 50,943千円 1.6人 0.5人 0.0人
27年度当初予算要求額 38,519千円 12,424千円 50,943千円 1.6人 0.5人 0.0人
26年度当初予算額 23,565千円 12,382千円 35,947千円 1.6人 1.0人 0.0人

事業費

要求額:38,519千円  (前年度予算額 23,565千円)  財源:国1/2 

一般事業査定:計上   計上額:38,519千円

事業内容

1 事業目的

国史跡妻木晩田遺跡の集落像を解明するため、発掘調査年次計画に基づき、発掘調査委員会の助言を得ながら発掘調査を実施する。また、調査研究年報等により調査成果の情報発信を行う。

2 発掘調査の課題

1 集落の構造と変遷

    2 墳墓域の実態解明
    3 生活に伴う生産、生業活動の解明(生活用具や食料の生産等)
    4 生活に伴う施設や周辺環境等の解明(水場、植生等)
    5 現代に至る遺跡周辺での人間活動(歴史的環境の解明等)
    ・現在は、2の課題を解明することを目的として、仙谷地区で墳丘墓群の調査を継続中。

3 事業概要

(1)発掘調査
1.仙谷地区の発掘調査:発掘調査支援の委託
・平成22年度より墳墓域の実態解明を目的とした仙谷地区の調査を実施中。
・平成27年度は、仙谷8号墓北側の調査、及び、平成26年度に調査を行った仙谷8号墓埋葬施設の復元を、安全かつ効率的に高い精度で実施するため、発掘調査支援を委託。
2.自然科学分析委託
・出土遺物の成分分析や年代測定を目的とした自然科学分析を実施。
3.鉄器保存処理委託
・鉄器等脆弱な遺物を適切に保存し、展示などに活用するために、保存処理を実施。
4.整理作業(出土遺物の整理等)
・報告書を刊行するため、出土遺物・図面等の整理作業、報告書編集の補助作業を実施。
(2)発掘調査委員会
・調査計画、調査方法等を学術的に検討するため、専門の委員による発掘調査委員会及び現地指導を実施。
(3)発掘調査研究年報及び発掘調査報告書作成、刊行
1.発掘調査研究年報作成、刊行
・仙谷地区の発掘調査概要(H27調査)及び研究成果を発掘調査研究年報として刊行し、情報発信を実施。
2.発掘調査報告書作成、刊行
・H22〜25年度仙谷地区の発掘調査成果を発掘調査報告書として刊行し、情報発信を実施。

4 必要経費

項目
H26当初(千円)
H27要求額(千円)
財源
(1)発掘調査1 仙谷地区の発掘調査      

・発掘調査支援委託

16,853
32,067
                              国庫1/2
2 自然科学分析委託
875
1,132
3 鉄器保存処理委託
1,253
535
4 出土遺物の整理

・整理作業員の雇用(1人×95日)

1,348
676
20,329
34,410
(2)発掘調査委員会1 旅費

(委員会5人×2回・現地指導5回)

505
534
2 謝金

(委員会5人×2回・現地指導5回)

134
134
639
668
(3)発掘調査研究年報・発掘調査報告書1 発掘調査研究年報の作成
557
390
2 発掘調査報告書の作成
0
987
557
1,377
国庫対象外を含む
(4)その他事務費
2,040
2,064
事業費合計
23,565
38,519

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○これまでの取組状況
<政策目標>
・発掘調査を実施し、妻木晩田遺跡の全体像を解明する。
・平成22年度から仙谷地区における墳丘墓の広がりと実態解明を目的として調査を実施する。

<発掘調査の取組>
・平成22年度から平成26年度まで仙谷地区、松尾頭地区で調査を実施。
・平成26年度は仙谷地区西側丘陵で調査を実施。
・鉄製品の保存処理の実施。
・発掘調査委員会の実施。
・発掘調査研究年報の作成。

<現時点での達成度>
・平成23〜26年度の調査により、新たに仙谷8号墓を発見し、墳丘規模、埋葬施設の調査を実施した。その結果、仙谷8号墓が史跡内最大規模の墳墓であることが判明。埋葬施設は、県内唯一の例となる石棺であることがわかった。
・平成26年度の調査により、仙谷8号墓北側に墳丘墓が存在する可能性が高まった。
・発掘調査の成果について整理し情報発信を行うため、発掘調査の成果を含めた調査研究年報を作成、刊行。

これまでの取組に対する評価

<評価>
・平成26年度の仙谷地区の調査により、仙谷8号墓の埋葬施設が、弥生時代墳墓としては県内に類例のない、石棺であることが判明。島根県石見地方や広島県北部山間部の弥生時代終末期の墳墓の埋葬施設と類似性がうかがわれ、妻木晩田遺跡の評価を考える上で重要な成果となった。
・平成25年度の調査により松尾頭地区において新たに墳丘墓の可能性がある遺構を確認し、墓域の範囲が広がることが明らかになった。

<課題>
・仙谷8号墓北側に墳丘墓が存在する可能性がある。仙谷墳丘墓群の墓域がさらに北へ広がる可能性があり、墳墓の有無を確定することが、仙谷地区を評価する上で必要不可欠である。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 23,565 11,403 0 0 0 0 0 6 12,156
要求額 38,519 18,990 0 0 0 0 0 3 19,526

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 38,519 18,990 0 0 0 0 0 3 19,526
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0