現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成27年度予算 の 警察本部の特殊詐欺被害水際阻止強化対策事業
平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:警察費 項:警察活動費 目:刑事警察費
事業名:

特殊詐欺被害水際阻止強化対策事業

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警察本部 警察本部会計課 予算係  

電話番号:0857-23-0110(代)  E-mail:keisatukaikei@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 9,890千円 2,330千円 12,220千円 0.3人 4.0人 0.0人
27年度当初予算要求額 9,890千円 2,330千円 12,220千円 0.3人 4.0人 0.0人
26年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:9,890千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:9,890千円

事業内容

1 事業概要

 全国の振り込め詐欺等の特殊詐欺の被害額は、過去最悪だった昨年を上回るペースで増加しており、鳥取県における特殊詐欺被害は、9月末現在で22件約1億3010万円と、既に平成25年の被害額9,188万円を大きく上回っており、対策の強化が喫緊の課題となっている。

     このような状況に対し、鳥取警察署及び米子警察署に各2名の警察官OBの特殊詐欺被害防止アドバイザー(非常勤職員)を配置し、金融機関、コンビニ店員、宅配業者に対し、顧客への声掛け訓練を直接指導することで、店員等の声掛けに対する不安や疑問を解消し、積極的かつ的確な声掛けを実践して振り込み被害を水際で阻止する体制を構築し、県民の財産を保護しようとするもの。

2 現状及び必要性

(1)現状
ア 被害の増加
 振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の件数、被害額とも増加傾向にあり、全国警察を挙げて取組むべき喫緊の課題となっている。
【特殊詐欺被害金額】
区分
平成23年中
平成24年中
平成25年中
平成26年※
鳥取県
1,746万円
6,745万円
9,188万円
13,010万円
全国
1,870,488万円
3,643,611万円
4,869,000万円
3,559,000万円
※鳥取県は9月末現在、全国は8月末現在
イ 犯行手口の変化
 被害金の入手手口が、これまで件数の多かった金融機関での「振込み型」のから、レターパック、ゆうパック、宅配便で現金を送付させる「送付型」に変化している。
(2)必要性
  被害金の原資は金融機関における預貯金が約9割で、これが金融機関から引き出されており、これを宅配便等で送付させる、または、一部のコンビニでも購入することができるレターパック等を利用して現金で送付させる手口により被害に遭うケースが増加している。
 郵便法によりレターパックやゆうパックでの現金の送付は禁じられているほか、宅配便についても各社の約款等により現金の送付は禁じられているが、広報のみでは抑止することができず、従来からの金融機関における振込み型と相まって被害額が増加している。
 このため、県民の財産を保護し、安全安心な生活を守るため、これらの対策として金融機関、コンビニ店員、宅配業者に対して、ロールプレイングによる声掛け訓練や日々変化する犯行手口等について直接指導をし、これらの対策を継続していくことで、実際に対応することとなる金融機関等職員に経験を積んでもらい、声掛けに対する不安や疑問の解消を図り、水際での阻止率を向上させる必要がある。

3 特殊詐欺被害防止アドバイザーの業務内容

(1)ロールプレイングによる対処能力向上訓練
  県内の金融機関、コンビニエンスストア及び宅配業者を2名1組で巡回し、ロールプレイングによる訓練を実施(一人が高齢者役で職員等を相手に演技を行い、もう一人が職員等の対応を観察して、訓練後に講評・指導)
(2)被害防止コール
  警察が押収した名簿に掲載された県内居住者に対して電話を掛け、特殊詐欺被害に遭わないための注意喚起を行う。
(金融機関やコンビニの希望時間帯にロールプレイングによる訓練を行い、訓練の合間に被害防止コールを行う。)

4 ロールプレイングによる訓練の重要性等

(1)直接現金を取扱う金融機関職員等が被害防止の「最後の砦」であることから、金融機関職員等による声掛けがいかに有効で重要な対策であるかを十分に認識してもらうことが必要
(2)誤った声の掛け方を行うと、頑なに注意を拒んでしまう傾向があることから、金融機関等職員に対して、騙されやすい高齢者の特性を理解してもらい、ロールプレイングによる効果のある声掛けの方法を指導訓練することが重要
(3)実際に金融機関職員等によって声を掛けられ、被害が未然防止された水際阻止の事例有り

5 阻止率の向上

平成25年1月〜9月 45パーセント(40件中18件)
平成26年1月〜9月 61パーセント(57件中35件)
◯平成26年8月・9月 80パーセント(10件中8件)
平成26年9月に阻止した2件は、特殊詐欺被害防止アドバイザーによるロールプレイング訓練後、指導を受けた職員が水際阻止を行ったもの。

5 ロールプレイング訓練実施状況

平成26年8月、9月
件数
参加人員
金融機関
125件
498人
コンビニエンスストア
67件
115人
宅配業者
23件
55人
215件
668人

6 要求額 9,890千円(0千円)

・特殊詐欺被害防止アドバイザー(非常勤職員) 4名
報酬   8,504千円
共済費  1,372千円
旅費      14千円
計     9,890千円


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<事業概要>
 平成26年の振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の被害額は、過去最悪であった前年を上回るペースで増加しており、全国警察を挙げて取組むべき喫緊の課題となっている。また、被害金の原資は大半が金融機関における預貯金であり、送金方法はコンビニや宅配業者からの送付によるものが増加している。このため、警察官OBによる「特殊詐欺被害防止アドバイザー」4名(2名1組)が、金融機関やコンビニ等を巡回し、顧客に対する積極的かつ的確な声掛け訓練等を推進し、特殊詐欺被害を水際で阻止する体制を構築し、県民の財産を保護するための活動を実施しているもの。
<取組等>
(1) 平成26年6月補正予算で当事業が認められ、同年8月から鳥取署及び米子署に各2名の特殊詐欺被害防止アドバイザーを配置し、活動に従事している。
(2) 県下で4名の配置のため、各警察署と連携し、訓練対象店舗に対して、ロールプレイング方式による声掛け訓練等を実施している。
  

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
 平成25年中の特殊詐欺は、29件(被害額約9,200万円)であり、本年は9月末時点で22件(約1億3,010万円)の被害を確認しているものの、被害を未然に防ぐ水際阻止の件数については、昨年1年間で21件であったものが、本年9月末時点で35件に増加している。
 アドバイザーの運用開始後の8月〜9月における阻止件数の比較をすると、昨年は3件であったものが、本年は8件と2倍以上増加しており、一定の効果が現れている。
○特殊詐欺認知状況
  平成23年     15件   約  1,746万円
  平成24年     17件   約  6,745万円
  平成25年     29件   約  9,200万円
  平成26年9月末 22件   約1億3,010万円
○阻止件数
(金融機関等の職員が声掛けにより送金を阻止、配送業者を利用し、荷受人に到着までに被害を阻止するなどの件数)
  平成23年     26件
  平成24年     33件
  平成25年     21件
  平成26年9月末 35件

財政課処理欄


 計上することとしますが、あくまで緊急的な取組であり、現在の体制の縮小を念頭に、効率的な事業手法について、H28当初予算に向けて検討して下さい。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 9,890 0 0 0 0 0 0 40 9,850

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 9,890 0 0 0 0 0 0 40 9,850
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0