(1)海外に打ってでる施設整備の支援
加工食品等の輸出にあたっては、HACCP、ISO22000、FSSC22000等の国際認証の取得が重要となるが、認証取得のために必要な施設の改築・修繕を支援する制度がない。
県産品が多く輸出されているアジア地域等では今後高い経済成長が見込まれており、このような輸出促進に係る支援制度を創設することにより、グローバルなビジネスチャンスを獲得する。
(2)中間、最終加工業者の施設整備の支援
鳥取フードバレー構想を推進するにあたり、県内の中間加工業者は小規模零細な事業者が多く、県内の一定規模以上の最終加工業者のニーズに対応できていない。同品質の加工原料を大量に(一定量以上)供給する体制の確立が求められている。
これらの課題を解決するための施設整備を支援する制度を創設する。
【制度内容】
○補助率
1/3 (嵩上げ分を含めると 1/2)
○補助上限額
35,000千円 ※単年度上限(3年以内)
嵩上げ分を含めると 52,500千円
○採択要件
新・増設する加工施設・機械設備について事業計画終了年度の翌年度までに次のいずれかを達成すること。
ア 食品安全規格の輸出向け認証を取得すること
イ 製品の30%以上を輸出すること
ウ 加工原料の30%以上を県内に事業所をおく事業者から仕入れること
エ 中間加工品(最終製品を除く)の30%以上を県内事業者へ供給すること
○嵩上げ要件
中間加工を県外で行っている場合であって、加工施設の新・増設により県内に乗り換える製造量が県外に据え置く製造量を上回る場合、補助率を1/6嵩上げ
【想定案件】 3件
(1)加工施設の新設(国際認証の取得)
・事業費 150,000千円
・補助金額 35,000千円(補助率1/3,補助上限額)
・工期(予定) 2016年5月着工、9月完成
(2)加工施設の増設(加工原料の県内仕入れ)
・事業費 105,000千円
・補助金額 35,000千円(補助率1/3,補助上限額)
・工期(予定) 2016年5月着工、9月完成
(3)加工施設の新設(加工原料の県内仕入れ)
・事業費 69,000千円
・補助金額 23,000千円(補助率1/3)
・工期(予定) 2016年5月着工、7月完成