1 事業概要
しいたけ原木及びおが粉の安定確保に向け、新たな原木生産システムを構築するために先進県で行われている機械化等の技術を導入した効率化生産システムの実証を行う。
2 事業内容
原木を傷めない機械・運搬器具を導入した新たな原木生産システムによる原木生産及びコスト分析・低コスト化の提案等の実証を森林組合に委託する。
【委託の内容】
・しいたけ原木の生産:2箇所 岩美町(造林公社有林)、八頭町(個人有林)
→新たな機械の導入・輸送器具の工夫による生産システムの実践及びコスト分析、低コスト化の検討
【委託先】
・森林組合
【委託費】
・しいたけ原木の生産:200万円(100万円×2箇所)
3 現状・背景
<しいたけ原木の生産状況>
・しいたけ原木の生産は樹皮に損傷を与えないために、手作業によって生産されてきた。
⇒ 生産性が低く、コストが高いため、生産量が限定されている
<広葉樹おが粉の現状>
・木材のバイオマスエネルギー需要の増加により、おが粉を利用しているきのこ事業者等における「おが粉」価格の上昇などの影響が懸念されている。
・新たなきのこ産業(アラゲキクラゲ、無胞子性エリンギなど)による「おが粉」の需要増加も予想される。
4 事業の必要性
・食用きのこの菌床栽培等による「新たなきのこ産業の創出」、原木しいたけ115号をはじめとする「原木しいたけのブランド化」を実現するためには、生産基盤となるしいたけ原木及び菌床用のおが粉の安定確保が必要である。
・大径化している広葉樹の利用が進むことによって、里山林が更新され、病害虫にも強い里山整備に寄与される。