(1)関西圏は本県の観光客誘致にとって、非常に大きな商圏である。
観光入込客数の約32%(県外客の約44%)が関西圏から(地区別で第1位)
関西圏から本県へ訪れる観光客の観光消費額は、約611億円と推計(全体の約42%、前年比+2億円)
(2)「まんが王国とっとり」「出雲大社遷宮」効果の反動減への対策が必要である。
関西圏からの観光誘客は、鳥取自動車道開通前の2,289千人(平成22年度)から開通後の2,891千人(平成23年度)、「まんが王国とっとり」建国イベントを実施した平成24年度の3,700千人と増加し、平成25年度は「まんが王国とっとり」の反動減と「出雲大社遷宮」効果の相殺により、前年比△259千人の3,441千人
となっている。今年度以降はさらなる反動減が予想されるため、費用対効果を踏まえつつ、積極的に観光誘客に取り組む必要がある。
(2)本県の認知度や好感度向上を図る効果や宿泊誘客への効果が期待できる。
関西における本県の認知度向上の余地は大きい
「鳥取自動車道全線開通」による時間短縮のPRを推進しつつ、泊まらないと体験できないことや食せないもの等をPRし、宿泊誘客を図る必要がある。
(3)他県も関西圏でのPR活動を大変な熱意を持って実施しており、本県も積極的な取り組みをしないと埋没してしまう。
・くまモンミリオンプロジェクト等を活用したPR(熊本県)
・「おしい!広島県」をキャッチフレーズとした「全力歓迎課」によるPR(広島県)
・「高知家」をキャッチフレーズとしたPR(高知県)
など。
(1)関西圏のマスコミを活用した情報発信(継続)
事業費:5,299千円
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などを活用し、年間を通して県内観光情報を機動的に発信する。
(2)県内団体と連携した情報発信(継続)
事業費:6,000千円
県内団体と連携し、関西圏でPRイベントを開催する。
(3)高速道路活用宿泊PR事業
事業費:5,690千円
過去の実施時に、反響の大きかったサービスエリアでのパンフレット配架及びフリーペーパー「悠遊West」への広告掲載を通じて、高速道路を利用する層を中心に本県の情報発信を行う。
(4)中核コンテンツを活用した宿泊誘客PR事業
事業費:9,630千円
本県と同じく漫画・アニメを活用した地域振興を行っている大阪・新世界や日本橋と連携して「まんが」のPRを行う。
また、東部・中部・西部各地域における宿泊誘客のために情報誌とタイアップした情報発信を行う。
(5)マスコミ関係者との意見交換等の開催(継続)
「鳥取県ゆかりのマスコミ関係者」との意見交換会等を開催し、旬の情報を発信するとともに、これからの戦略的・効果的な情報発信のあり方について検討する。
また、関西の各団体が実施するイベントへの参加や「関西本部メールマガジン」の配信などにも取り組むことにより、地道な情報発信活動も積極的に行っていく。