事業名:
GTIと連携した北東アジア輸送ルート確立事業
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商工労働部 経済産業総室 通商物流室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
27年度当初予算要求額 |
6,600千円 |
6,989千円 |
13,589千円 |
0.9人 |
0.0人 |
0.0人 |
26年度当初予算額 |
0千円 |
0千円 |
0千円 |
0.0人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:6,600千円 (前年度予算額 0千円) 財源:単県
事業内容
1 事業目的・背景
○北東アジアゲートウェイ第2ステージでは、DBS航路を基軸とした境港と北東アジアを結ぶ国際輸送ルートの確立を目指している。
○国際輸送ルートの確立には、輸送ルート・サービス(輸送日数、価格、品質、通関手続等)の検証を行い、各国地方政府、輸送事業者等関係者の協力を獲得しながら抽出した課題を改善し、競争力ある輸送サービスが提供される必要がある。
○これまで中露国境ルート、中国渤海ルート、シベリア鉄道ルートのトライアル輸送を実施し、検証された課題をGTIや北東アジア地方政府サミットの場で明らかにするとともに、中国黒龍江省とは物流円滑化に向けた合同会議を開催してきたところであるが、課題が明らかになるに留まり、関係地域が団結し障壁を取り除く実際の取り組みには至っていない。
○そこで、2014年8月に開催した第2回GTILCC会議において、海陸輸送ルート専門のGTI北東アジア地方協力委員会(LCC)ロジスティック委員会の設置を提案(鳥取宣言)し、第3回GTILCC会議で発足を目指すロジスティック委員会の枠組みの中で、関係者一丸となってGTIと協調したDBS航路を活用したパイロット(トライアル)輸送を実施することで、ルート安定化に向けた足がかりとする。同時に、吉林省へのアクセスルートとして、境港-ロシアザルビノ-吉林省琿春の新ルート開設等、ザルビノへのアクセス改善に向けた戦略を地方政府、船主等関係者とともに検討する。
2 要求概要
報償費:750千円
特別旅費:900千円
委託料:4,950千円
3 事業概要
(1)GTIロジスティック委員会等への参画
○事業内容
・海陸一貫輸送に係る課題等情報の共有、共通テーマの選定
・既存航路であるDBSフェリーを利用したパイロット(トライアル)輸送の実施による関係者間の連携・協力体制の構築
・中露国境ルートの実用化に向けた意見交換
・LCC、運輸部会、諮問委員会への共同提言 等
○予算要求額
報償費:750千円(通訳謝金150千円×下記5会議)
特別旅費:900千円(通訳旅費 中国・韓国:150千円×1名×2回 モンゴル:200千円×1名×3回)
・GTIロジスティック委員会設置に向けた検討会議(中国想定)及びロジスティック委員会会議(第3回LCC会議に併せて開催)
・第5回GTI運輸部会(モンゴル)
・第3回LCC会議(モンゴル)及び実務者会議(モンゴル)
・第16回GTI諮問委員会会議(韓国)
(2)北東アジア輸送ルート確立パイロット(トライアル)支援事業
○事業内容
・中露国境における物流の円滑化を目指し、GTILCCロジスティック委員会で関係地方政府等と協調したパイロット輸送を実施。
・中露国境輸送ルートに留まらずDBS航路の国際輸送ルート構築の可能性を高め、ルートの安定化を図るため、既存の輸送ルート開拓トライアル支援事業も併せて実施する。
○予算要求額
委託料:3,900千円(1,300千円/件×3件))
(3)第3回GTI国際貿易・投資博覧会出展
○事業内容
韓国江原道で開催され、GTI加盟国等の地方政府、企業が参加するGTI国際貿易・投資博覧会に出展し、DBS航路や本県観光PRを行うとともに、県内企業の出展を募り海外企業との貿易商談等を実施することで、DBS航路の利用促進を図る。
○予算要求額
委託料:1,050千円
内訳:出展品輸送費 350千円
展示ブース装飾費 100千円
通訳謝金 400千円(100千円×1名×4日)
備品借上費 100千円
車両借上費 100千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
[GTI連携]
・2010年6月、GTI運輸専門家セミナー(韓国・釜山)にオブザーバー参加し、DBS航路をGTI運輸プロジェクトに盛り込むことを提案。GTI運輸部会創設会議で、GTI運輸協力プログラムが採択され、サブプログラムのひとつに「東海・境港・ウラジオストクフェリー航路」が盛り込まれた。
・2010年12月、GTI運輸部会の専門家セミナーを米子市で開催するとともに関係者が境港やDBSフェリー等を視察。
・2012年10月、第13回GTI諮問委員会(ロシア・ウラジオストク)にオブザーバー参加し、GTI加盟中央政府との合同セッションにおいて、中露国境トライアル輸送事業で判明した課題を発表、GTIでの具体的議論や関係中央政府、地方政府レベルでのインフラ改善を要請。
・2013年8月、GTI北東アジア地方協力委員会発足会議(中国・長春)に正式会員として参加。本県が広域図們江地域と日本を結ぶ唯一の定期貨客船航路を有していることを紹介し、当地域と日本をつなぐゲートウェイの役割を担っていくことを強調。
・2013年10月、第14回GTI諮問委員会(モンゴル・ウランバートル)にオブザーバー参加。GTI加盟中央政府との合同セッションにおいて、環日本海国際定期航路を紹介し、地域内通関手続きの円滑化などの物流環境の改善が不可欠であると強調。
・2014年8月、第2回GTI北東アジア地方協力委員会会議を米子市で開催し、平井知事が中露国境トライアル輸送等の取組の必要性を強調するとともに、海陸一貫輸送に係るロジスティックスの課題を専門的に解決するためのプラットフォームとなるロジスティック委員会の設置等を提案した鳥取宣言が採択された。
[トライアル支援]
平成23年度から、中露国境ルート4件、シベリア鉄道ルート1件、韓国・中国渤海ルート3件のトライアル輸送を実施し、国際輸送ルート確立に向けた検証等を行ってきた。
これまでの取組に対する評価
[GTI連携]
・GTIへの参画を通じて、DBS航路のPRを積極的に行うとともに、当航路を活用した新規物流ルート開拓を狙ったトライアル輸送事業を通じて判明した広域図們江地域における物流の課題、障壁等の報告を行った結果、航路の認知度、課題認識の共有は関係者の間では向上していると思料。
・第2回GTILCC会議において本県の提案を盛り込んだ鳥取宣言(※)が採択された。
※鳥取宣言の主な内容
・海陸輸送ルート専門のロジスティック委員会を設置する。
・GTI地域における海陸交通ルートの開発協力を強化する。DBS
航路等既存ルートとともに新ルートとして琿春〜ザルビノ〜境港
等の発展に取り組む。
・次期開催はモンゴルドルノド県とする。
[トライアル支援]
韓国・中国渤海ルートについては、トライアル事業に関わった企業が、継続利用となれば他社も追随して利用が増える可能性が大きい。ただし、中露国境ルートについては、GTIの枠組み等を活用し、通関の簡素化といった課題を解決していく努力が今後も必要である。
工程表との関連
関連する政策内容
境港の取扱貨物量の増加
関連する政策目標
境港の物流拠点化
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
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要求額 |
6,600 |
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6,600 |