・ 防災フェスタは、平成20年度の開始以来、従来型の総合防災訓練から防災関係機関の訓練(公助)に併せて、県民の体験・参加ができるイベントを行う方法に変更して、大規模な集客イベントとして実施してきた。これにより、総合防災訓練時代と比べて多くの県民の参画を得ることができ、県民の防災意識の啓発・向上に大きな成果があった。
・ 今後は、この成果を踏まえつつ、防災フェスタの企画や運営に関して、自主防災組織や防災関連団体との連携や協働をさらに進めて、これらの組織が防災に関する能力や組織運営の能力を向上させるための後押しをする取り組みを進めていく。
・ また、これらの取り組みを通して、地域住民の積極的な防災活動への参加を促し、住民が主体となる地域防災体制の構築に繋げていくものとする。
・市町村が主体的に企画運営を行う市町村ブースを設置し、自主
防災組織や消防団の活動等を紹介し、消防団については活動内
容等を紹介し、入団促進につながる取り組みを行うとともに、女性
消防団の活動を特にコーナーを設け紹介していく。(ステージ、ブー
ス、パネル展示等)
・平成26年度に引き続き、自主防災組織等の活動も市町村と連携
しながらフェスタの中心事業として取り組みを進める。
(1) 実施内容
西部地震から15年目の節目となることから、地震に特化した内容(ステージ、ブース、パネル展示等)を多く取り入れ、防災意識の普及啓発を推進する。
・ 県下の防災関係機関が連携した総合的な公助訓練(現地調整所、市町村災害対策本部の設置等を含む)及び防災体験学習展示並びに当該市町村内の地域住民や自主防災組織による自助・共助訓練や、炊き出し訓練を実施する。
・ 20〜30代及び次世代を担う子供等若年層世代に関心を持ってもらうために、集客が期待できるイベントや、住民が参加・体験できる訓練を実施する。
・ 地域住民や自主防災組織及び消防団等にも積極的な訓練参加を促し、連携を深めるため、公助訓練にも関われるような訓練を計画し、自助・共助の重要性を認識してもらい地域防災力の向上に繋げる。
・ さらに、自主防災組織等が主催する訓練との連携を図って、当該組織の技術・技能の向上に繋げる。
この際、例年、各(市)町村が実施している防災訓練や各種イベントとの連携も視野に入れる。
(2) 訓練及び参加体験型イベントの具体例
ア 公助訓練
救助・救出訓練(はしご車、ヘリからの吊り上げ等)、ライフライ ン機関による災害復旧工法紹介、応急救護所設置(日赤)、傷病搬送・受入(救急搬送、交通整理)ほか
イ 自助・共助訓練
住民避難訓練、シェイクアウト訓練、救命救急講習(止血、心臓マッサージ、AED等)、災害時要援護者の避難支援のスキルアップ等
ウ 県及び市町村間の情報伝達訓練
エ 防災食(炊き出し訓練)
自衛隊、日赤奉仕団等による炊き出し訓練
オ 防災体験学習展示コーナー
起震車や警察・消防・自衛隊等防災関係機関の車両展示・搭乗、防災機関の活動説明(消防、自衛隊、警察等)ほか
カ 自主防災組織・地元団体等との連携・協働
・ 地元の防災施設や危険箇所等を見て回る防災ウォークを自主防災組織等と連携して実施する。
・ 自主防災組織員を対象に、高齢者でも扱いやすい防災資機材の展示を行い、資機材整備の促進に繋げる。
キ その他
防災関係機関衣装体験(消防、自衛隊、海保ほか)、防災普及啓発ステージなど
(3)鳥取県西部地震に対する取り組み
鳥取県西部地震の記録、復興活動・防災対策等のパネル展示、鳥取県西部地震後に発足したボランティアや被災地区の自主防災組織等の復興過程で経験したこと、地震対策等の取り組みや活動を紹介するステージ・ブース等を設け、記憶の伝承、防災対策の強化に繋げる。