1 事業内容
(1)工事情報(起工情報、入札・契約、支払い等)と業者情報(入札参加資格、建設業許可、経営事項審査結果、受注実績等)を一元的に管理している。
(2)入札、契約にあたり、財務会計システム及び電子入札システム と連携しており、業務の効率化、県民サービスの向上に寄与している。
(3)鳥取県が発注する工事は全て進行管理システムで管理している。
2 目的・背景等
(1)平成17年4月から、工事情報および業者情報の管理、入札事務のコストを削減するために進行管理システムを導入
(2)県の事務で使用する、電子入札システム等と連携しながら、入札業務を迅速・円滑に実施
(3)システムのサポート、保守、障害対応業務は外部に委託
3 所要経費
【システム運用管理】
(1)運用支援業務委託・・・13,631千円(前年:16,328千円)
(株)日立システムズ
【内訳】運用保守 11,838千円(前年:12,480千円)
機能改修 1,793千円(前年: 3,848千円)
(2)電算機使用料・・・0千円(公共事務費対応)
・サーバ(ホストコンピュータ)
・磁気ディスク(データ管理)
・各種連携処理
4 機能改修内容
工事(委託業務)成績は、翌年度以降の総合評価入札の技術点に直結するものであり、工事業者や測量設計業者にとって、工事(委託業務)が受注できるかどうかを左右する重要なものである。また、工事成績は優良工事表彰の選考に、業務成績は指名競争入札における指名業者選定の採点根拠にそれぞれ利用しており、入札事務を進めるにあたり、工事(委託業務)成績のデータは正確に管理しなければならない。
●改修内容
検査結果登録画面において、評価有無区分を追加する。評価有無が「有り」にもかかわらず、工事成績が未入力の場合は警告メッセージを表示する。
支払いにおいて、評価有無が「有り」にもかかわらず、工事成績が未入力の案件について支払い処理が出来ないようにする。
●現在の対応
工事成績が未入力の案件は無いかどうか、工事検査課に確認を依頼している。また、毎年3月、翌年度の入札で使用する工事(委託業務)成績を業者に通知し、漏れがあれば報告をもらうようにしているが、委託業務を中心に多くの成績登録漏れが見つかっている。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
工事進行管理システムは、事務処理の迅速化、簡素化、軽減化や情報公開拡大への対応といった、時代の要求に沿って開発されてきた。
○平成7年度以前:システムは存在せず手書きにより管理されていた。
○平成7年度から:工事進行管理システムが構築され平成7年度より本格運用となった。
○平成17年度から:それまでの工事進行管理システムは、工事毎、業者毎の管理はできるよう構築されていたが、予算単位毎や箇所単位毎の横断的な管理ができず、Windowsにも対応していなかった。また、「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づく情報公開に対応できないこと、「公共工事の品質確保の推進に関する法律」に基づく総合評価方式入札ができないことから新たに開発され、平成17年度より本格運用となった。
これまでの取組に対する評価
システムの導入により、大幅な事務の改善が図られた。また、時点時点での必要な開発や改良を行っており、複雑な入札方式の実施を可能とし、更にはインターネット等による情報公開により入札の透明化が図られた。