1 事業の背景・現状
・持続可能な中山間地域を形成するためには災害時や緊急時、積雪時の不安を払拭するための道路が必要であるが、当該集落に繋がる道路(県道又は市町村道)が未だ1車線であったり、あるいは除雪時の雪の捨て場に困り、十分な走行幅が確保できないような箇所がある。
・当該箇所の対策は急務であるが、限られた予算の中では全ての箇所で2車線改良を進めていくことは困難である。
2 取組の必要性と道路の整備方針
・平成23年山間集落実態調査において、道路の狭さ、安全性、積雪対策等の要望が出されていることからも分かるように、持続可能な中山間地域を構築するためには、日常生活を支え、災害時、緊急時、積雪時等に安全に通行ができる必要最低限の道路整備が必要である。
・よって、20年後、30年後の人口の減少、維持管理費・更新費の増大を見据えて、次世代にも有効な道路整備箇所を慎重に選択していくとともに、自動車交通が生活の根幹を支える中山間地集落の維持に効果的な道路整備を早急に進める。
※鳥取県の将来推計人口(平成25年3月国立社会保障・人口問題研究所発表)
平成37年(2025年) 52万人
平成52年(2040年) 44万人
3 事業内容
県内の小規模高齢化集落等を対象に、「中山間地域の集落の維持に効果的な道路整備」という観点で市町村等と協議の上、計画を策定し、緊急に対応が必要な箇所について整備を進めていく。
【整備のイメージ】
○1車線以下の県道の1.5車線化(待避所、視距改良、堆雪帯等)
○側溝蓋掛等による歩行空間の確保 等
事業期間 平成26年度〜平成27年度
<平成26年度> ・・・ 委託業務(5,800千円)
・小規模高齢化集落等の道路に関する問題点を中山間振興チームと協働して市町村及び関係機関等と協議し、整備が必要な路線(区間)を抽出。
・コミュニティバス、移動販売等事業者や住民のニーズを把握
・冬期の積雪時における道路状況の把握(委託業務)
<平成27年度> ・・・ 委託業務(10,000千円)
・現地調査、概略の対策方法の検討
〔その他、直営で実施する内容〕
・抽出した要対策箇所について、緊急性を整理
・道路整備計画策定(緊急に1.5車化の必要な路線(区間)等の計画を策定)
<平成28年度>
・交付金事業による事業実施