1 目的
農林水産業へ従事する女性の経営参画を進めるため、女性農業者の能力アップ、農業環境改善等の取組を支援し、女性の自立、経営参画を推進する取り組みを支援する。
2 事業内容・要求額
女性農業者の自由な発想による事業提案等に基づく経営参画に向けた取り組みを支援する。さらに、各普及所による取組のバックアップや、地元市町村やJA等との意見交換により着実な達成を実現する。
(1)女性の経営参画や起業に必要な取組みへの支援(3,000千円)
(例) ヘルパー等確保策の検討(繁忙期、若手女性農業者の育児期等における人員確保)、アシスト機器導入による労力軽減、経営コンサルティング・商談会参加による商品企画・販路開拓等
・事業実施主体:普及所が必要と認めて支援する女性農林水産業者の任意組織
・補助金額:300万円(100万円×3組織)(定額補助)
・補助対象:農業経営参画や技術向上の取組みに必要な経費(ソフト)、5万円未満の簡易な機械・器具
(2)農林水産業経営に必要な技術、知識、資格取得への支援(3,000千円)
(例) ジュニア野菜ソムリエ、家畜人工授精師、食育マイスター等
・事業実施主体:普及所が必要と認めて支援する女性農林水産業者
・補助金額:300万円(15万円×20人)(1/2補助)
・補助対象:資格取得経費、研修会参加経費、技術習得等自己研鑽経費
(3)普及所が主催する女性農業者セミナーの開催(2,100千円)
・内容:人材掘り起こしと資質向上
(例) 先進事例等の研修、営農生活設計、家族経営協定に関すること、生産・加工・販売に関する技術習得(基礎)、女性農業者の交流等
・経費:210万円(30万円×7普及所)
(4)県域意見交換会の開催(200千円)
・内容:上記(1)(2)事業実施者と(3)セミナー参加者を対象とした活動報告及び意見交換
・経費:20万円
3 事業の背景
○農林漁家の経営向上、産地発展には女性の参画が必要。
○しかし、現在、女性は単なる「働き手」に止まり、農林水産業経営に必要な技術、知識等が不足し、参画できていない場合が多い。
○若い農林水産業者は組織活動を敬遠しがちであり、また結婚を機に就農等した女性農業者は担い手候補として見過ごされがちで、情報交換する場もなく、孤立しがち。
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女性農業者のネットワークづくりを行いながら、女性農林水産業者の能力アップや働きやすい環境づくりを行い、女性を農林水産業の担い手としていくことが必要である。