1 要求概要
人形峠環境技術センターに係る環境放射線モニタリングを常時実施している固定局(木地山局)において、老朽化した放射線観測装置等の更新を行い、適正なモニタリング体制の維持・管理を図る。
2 事業概要
木地山局の放射線観測装置及びフッ素濃度計測器を更新する。
<木地山局の更新状況・計画等>
木地山局の主な機器 | 主な内容等 | 更新の状況 |
放射線観測装置 | 放射性物質の漏えいを監視するための観測装置(空間放射線線量計、ダストモニタ、マルチチャンネルアナライザ) | 今回更新
(H12整備) |
フッ素化合物計測器 | UF6(六フッ化ウラン)の漏えいの有無を監視する測定装置(UF6が空気中の水と反応するとHF(フッ化水素)ができるため、HF濃度を監視することでUF6の漏洩を監視できる) | 今回更新
(H12整備) |
気象観測装置 | 気温、降水量、風向・風速等の観測装置 | 更新済(H25,26) |
非常用発電機 | 停電時のバックアップ電源(3日以上) | H28更新予定(H12整備,耐用年数15年) |
データ処理・通信装置 | 測定データをモニタリング情報共有システムに伝送するための装置 | 随時更新 |
3 補正要求額
45,350千円
財源:放射線監視等交付金(国10/10)
4 背景・目的
核燃料加工・使用施設である人形峠環境技術センター(岡山県鏡野町)に係る環境影響を監視するため、平成12年度に鳥取県環境放射線モニタリングシステムを整備し、木地山局で空間環境放射線量及び気象情報等を連続的に観測し、施設の影響による異常がないかどうかを常時監視している。
- 木地山局の機器については、適正なモニタリング体制の維持・管理を確保するため、計画的に機器の更新を進めることとしている。(平成25〜26年度:気象観測装置を更新)
- 木地山局の放射線観測装置等については、整備(H12)から既に15年経過しているため、早期の更新を予定していたところ。欠測防止のため、予防整備を行うこととし、このたび、機種の検討等の更新の準備が出来たことから本年度前倒しで更新することとする。