1 事業目的
中山間地域の集落や地域住民が連携して地域拠点の持続的な運営を図るため、地域の安全安心な暮らしを守り、交流人口の拡大による地域の賑わいの創出を推進し、同様の取組を県下に波及させる。
また、地域拠点は新たな雇用の創出にもつながり、若い地域の担い手を育成することにより、地方創生のための人づくりとして持続可能な地域の活性化を図る。
2 事業内容
【広域的地域拠点】とは、
集落間で協力して地域での生活を守り、住民の憩いの場としての機能を持つ施設。(食料等売店、サロン、カフェ、レストラン、放課後保育、その他行政サービスなど)
例えば、
旧小学校区や近隣の集落が連携して、遊休施設等を活用した取組を開始。
◆H24以降実施中の拠点施設
・よどや(湯梨浜町)
・R373やまさと、山形共育センター(智頭町)
・ふれいあいの郷かあら山(大山町)
・日光山隠れの里(伯耆町) など
◆これから開始する予定の拠点施設
・温清楼(倉吉市)
・上代学校(拠点として事業拡大・伯耆町)など
(H27.4現在)
これらの拠点施設は、いずれもカフェ、レストラン、直売所等を兼ね備えているが、担当者はほとんどが素人であり、なかには地区協議会等の高齢者が運営している場合もある。
これらの拠点施設運営を継続的に成功させるためには、若手担当者を確保し、運営に精通した知識と経験を備えた地域リーダーとして育成することが重要であるため、その活動経費を助成する。
■1拠点当たり上限1,500千円(補助率1/2(市町村義務負担なし)、市町間接補助)、最長3年間
3 要求額
要求額 | 内訳 |
6,000千円 | 専任若手担当者の活動経費
(人件費、研修費、講演会等開催経費等)
1,500千円×4拠点 |
【支え愛基金充当】
4 事業の背景・課題
■中山間地域の集落は、人口減少とともに一層の過疎高齢化が進んでおり、地域を守り活性化を担う若者が減少している。
■以前は集落内でほとんど生活の術がまかなえたが、近年は店舗や農協支所が街部に集中してしまい、足の悪い高齢者等には食料の調達もままならない状況になっている。
■昨年から、各種事業を活用した若者による地域の拠点が開始されているが、地域おこし協力隊や集落支援員等のような研修を受ける環境になく、成功させるためにはマーケティングや経営術等企業的な感覚を持った地域リーダーとして育成することが重要となっている。
■これら拠点活動は、県内各中山間地域への波及効果が見られ始めており、先発地区に対して特にモデル的に支援していく必要がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・地域からの要望により、平成25年度9月補正予算で遊休施設活用について助成事業を創設した。
・集落内にあった廃店舗や廃校舎が、地域住民によってにぎわいを取り戻しつつある。
・地域遊休施設活用支援事業については各市町からの問合せが多く、その都度補正予算で対応している。
これまでの取組に対する評価
・施設整備は順調に進みつつあるが、中山間地域での農村レストラン等の集客や運営については不安のあるところ。
・持続的な運営のためには、スタッフに対する意識啓発やプロ意識が必要。