「よい老い方、生き方」のためには、高齢者となる前から準備をしておくことが必要であり、準備段階(65歳未満)に重点をおいた元気な高齢者予備軍の活躍の場の創出やライフスタイルを提案する事業を展開する。
(1)ことぶき起業支援事業(1,939千円)
<生きがい就労の促進>
高齢者の経験や技能を活かすことにより、高齢者にあった持続可能な新たなビジネススタイルを創出するため、ビジネスモデルの検討と起業支援を行う。併せて、高齢者の生きがいや健康につなげる。
<プチ起業支援補助金>
55歳以上の者が起業する場合に初期投資経費の一部を支援する(1回限り)。
【対象】県内在住の55歳以上の個人又は55歳以上の者からなるグループ
【補助率】1/2
※ただし高齢者福祉や高齢者の社会参加(他の高齢者の雇用等)に寄与する事業は2/3
【限度額】800千円
【対象経費】事務所等改修費、設備費、事務所等賃借料
機器リース料、物品購入費
【経費内訳】補助金:800千円×2件=1,600千円
【実施期間】平成27〜28年度を予定
<新たなシルバービジネス企画検討委員会運営費>
単なる居場所ではなく高齢者が目的ややりがいを持って過ごす場の確保が必要という問題認識をしている市町村がある。高齢者の趣味と実益の面から新たなビジネスプランを計画する。複数の市町村を対象とすることで一定のロットを確保とするとともに面的に展開していく。
【想定委員】7名
商工会関係者、産業振興機構、高齢者・子育て世代代表、NPO法人など ※対象市町村関係者含む
【経費内訳】
科目 | 金額(千円) | 摘要 |
報酬 | 250 | @8900円×7人×4回 |
費用弁償 | 89 | |
合計 | 339 | |
【実施期間】 平成27年度限り
(2)地域サロンで高齢者の健康づくり事業(921千円)
- 高齢期に効果のある筋力アップや口腔体操等の取組事例をDVD化し市町村に配布。共生ホームや交流サロン等で介護予防体操の導入を促し、高齢者等に楽しみながら運動機能の維持・向上を図るための取組を工夫してもらい普及を図る。
- 併せて、効果検証するしくみをつくり、その結果を県全体で共有することにより、今後の介護予防施策に役立てる。
<ご当地体操DVD>
県内外の介護予防の推奨されるご当地体操(例:「いきいき百歳体操(筋力運動)」「かみかみ百歳体操(口の運動)」などをDVDに収録し、市町村に配布。
※対象者別(虚弱回復、体力アップなど)に分けて幅広い人の参加を促進
<効果測定>
測定プログラムと参加手帳を策定し、体操を始めた時点と体操継続中に定期的に測定してもらい状況を手帳に記載。
1年間実施し、体操ごとの参加状況とその効果についてまとめ
全県で共有する。
【要求額】 921千円(国庫1/2、県1/2)
DVD製作委託料:771千円(500枚)
標準事務費 :150千円
※国庫は介護予防市町村支援事業を活用予定
(3)あなたの生涯現役を応援します事業(1,170千円)
<シニアボランティアの育成>
県社協が従来実施している生活支援ボランティア講座を参考に、2つのタイプのシニアボランティア養成の連続講座を開催するため経費を支援する。併せて市町村及び市町村社協と連携し、効果的な活動促進のしくみをつくる。
【実施主体】鳥取県社会福祉協議会
【財源】 単県
※国基金(地域医療介護総合確保基金)に振替予定
【講座内容】
- 実施場所 県内2箇所(県東部、西部)
- 対象者 県内在住の60歳以上の方
- 募集定員 延べ80名程度(2タイプ・場所ごとに20名)
- カリキュラム(例)
回数 | 社会貢献型 | 生きがい・健康促進型 |
第1回 | 傾聴スキルの習得 |
第2回 | 日常的な手話の習得 | 認知症予防・健康体操 |
第3回 | 認知症のサポート | 音読による健康づくり |
第4回 | 健康料理教室 | 高齢者レクリエーションの企画を実施 |
第5回 | 介護方法 | 高齢者レクリエーションの企画を実施 |
【活用のしくみ】
- ボランティアの活用の場としては、要支援1、2の方で介護保険給付から対象外となった方の受け皿となる交流サロン等を想定。よって市町村社協、生活支援コーディネーター、地域包括支援センターと情報を共有することにより効果的な活用を図る。
- 特に傾聴ボランティアは施設ニーズも高く、高齢者の知的好奇心をくすぐるようなレクリエーションが高齢者のやる気もおこすことから、即戦力となるボランティアを育成する。
【経費内訳】
(収入)
科目 | 金額(千円) | 摘要 |
県交付金収入 | 1,170 | |
参加費収入 | 40 | |
合計 | 1,210 | |
(支出)
科目 | 金額(千円) | 摘要 |
報償費 | 420 | 講師謝金 |
旅費 | 184 | 講師旅費 |
役務費 | 38 | 広報用郵送料等 |
需用費 | 398 | 燃料費、案内チラシ作成等 |
使用料及び賃借料 | 170 | 会場借上 |
合計 | 1,210 | |
【実施期間】 平成27年度限り
※ただし、平成29年度からの改正介護保険法の実施に向け需
要が高まるようであれば平成28年度継続の可能性あり
(4)シニア人材データバンク事業(1,111千円)
<人材の掘り起しと活用>
技能、特技を持つ高齢者を発掘し、その活動機会を提供する「シニア人材データバンク」を設置する。
もっとも、平成27年度は年度途中の事業開始となることからバンク登録を推進することとし、技能・特技を持った高齢者の作品展示・販売や講習会を実施し、人材のPRとバンク登録を呼びかける。また、バンク登録を希望される高齢者が参加したその場で登録できるようにする。
<イベント概要>
【開催地】東部・西部 各1回
【内容】
○展示・販売コーナー
○体験コーナー(作品制作、社交ダンス体験など)
○高齢者向けセミナー(ガーデニング、手芸など)
【経費内訳】
| 金額(千円) | 内訳 |
講師謝金 | 120 | @6,000円×20名 |
講師旅費 | 40 | @2,000円×20名 |
委託料 | 951 | 2地区会場設営費、参加募集、開催案内チラシ、パンフ作成等 |
合計 | 1,111 | |
【登録する技能・特技例】
○資格・免許に係るもの
理・美容師、通訳、栄養士、調理師など
○職業経験
保育士、教員、保健師など
○技能
伝統工芸士、大工など
○趣味活動・特技
社交ダンス、手芸、絵画、書道、ガーデニングなど