1 事業趣旨
中山間地域では、過疎化・少子化の進行が著しく、人口規模も小さいために地域の保育施設の維持が難しく、統廃合も進んでいる。そのような中、地域の活力を維持するためには、特に若い世代の人口流入を生み出し、少子化・過疎化に歯止めをかけることが重要である。
そこで、中山間地域にある保育所等の保育料を大幅に軽減することで、経済的な理由から子どもを諦めている若い世代の流入と定住を促進し、人口の増加と多子化の実現を図ろうとする市町村を支援する。
2 事業内容
少子化、人口減少の危機に直面している中山間地域において、保育料の無償化・軽減による子育て支援により若者の移住定住に果敢に挑戦する市町村に対して助成する。
【実施主体】 中山間地域のある市町村
※中山間地域:鳥取県みんなで取り組む中山間地域振興条例で規定する中山間地域
【対象経費】
中山間地域に居住し、その地域の保育所、幼稚園、認定こども園等を利用している子どもの保育料等を無償化・軽減するのに必要な経費。(この場合、無償化される対象があるように設定すること)
算定式 : (基本の保育料額※)−(無償化・軽減後の保育料)
※平成27年4月1日時点で各市町村が定める保育料等
【補助率】 市町村が無償化・軽減する保育料等の1/2
3 要求額および補正理由
<補正要求額>
7,870千円
<補正理由>
当初予算要求後に生じた以下の要素により、補正予算を要求。
●H27.4月〜 智頭町が新たに取り組み
所要額 5,243千円
県負担額(1/2) 2,621千円…(A)
●三朝町がH27.4月〜新たに第2子について無償化
所要額 27,494千円
県負担額(1/2) 13,747千円
(当初見込みから5,249千円増額)…(B)
⇒(A)+(B)=7,870を増額補正
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成26年度から、中山間地域振興と子育て支援策に果敢に取り組む市町村をサポートする目的で、事業を開始。
平成26年度においては、6町(若桜町、三朝町、大山町、日南町、日野町、江府町)が、この事業を活用して、各町で保育料の無償化・軽減を実施した。
これまでの取組に対する評価
入所されている子育て世帯の保護者からは非常に喜ばれており、途中入所を希望する保護者の中には、居住地の保育料と比較して保育料の安い本事業の実施町に引っ越しを考えているということもあるなど、子育て支援・中山間地域対策において一定の効果があったと考えられる。