1 目的
地方創生の推進に向けて、自由なアイデアとエネルギーを持つ若者が活躍し、幅広い世代の共感と地域の理解・協力を集めながら自立・発展していくことを支援する。
2 事業概要
本事業は、若者チャレンジの事業計画作成から短期目標達成までの3ヵ年で支援を行う。支援に当たっては、県と連携して、公益財団法人とっとり県民活動活性化センター(以下「活性化センター」という。)が若者に伴走する形で支援を行う。
(1)1年目(H27年度)
ア 「若者チャレンジ」アイデアの公募(実施主体:県)
地域活性化や地域課題解決に資する「若者チャレンジ」のアイデアを公募する。受け付けた団体から、イの事業計画作成支援を随時開始する。なお、応募の条件として、事業実施に当たっては、寄附による資金調達を行うことを含めることとする。
イ 事業計画作成支援(実施主体:活性化センター)
応募を受け付けた団体について、活性化センターが地元金融機関等と連携しながら、事業計画の作成を支援する。
ウ 審査(実施主体:県)
各団体が完成させた事業計画について、鳥取力創造運動推進委員会委員が審査し、支援団体2団体(以下「チャレンジ団体」という。)を採択する。
(2)2年目(H28年度)
ア 県による事業委託
県は、1年目に採択したチャレンジ団体に対して、事業計画の実施について委託する(H28〜H29の2年間)。
イ 活性化センターによる資金調達支援
活性化センターは、採択されたチャレンジ団体の民間資金の調達を支援する。調達した資金は、受託した事業以外の団体の管理経費等に充当し、自立に向けた体制を構築する。
(ア)寄附による資金調達支援
活性化センターが、クラウドファンディング※や寄附による資金調達のアドバイスを行う。
※クラウドファンディング:インターネット上で資金調達するサービス
(イ)地元企業等との連携支援
活性化センターは、チャレンジ団体を支援したいと考える地元企業等に対して、例えば寄附付き商品による支援を企画・提案する。提案を受け入れた地元企業等は、寄附付き商品の売上の一部をチャレンジ団体に寄附することで、支援することができる。
(ウ)民間助成金の活用支援
活性化センターが、管理経費等に充当でき、自立に向けた体制構築につながる民間助成金の調達を支援する。
(3)3年目(H29年度)
ア 県による事業委託
県は、1年目に採択したチャレンジ団体に対して、事業計画の実施について委託する(H28〜H29の2年間)。
イ 組織基盤強化支援(実施主体:活性化センター)
チャレンジ団体の自立に向けて、活性化センターが、中期計画作成や会員拡大、地元金融機関からの融資、人材育成などの支援を行う(事業進捗によっては、2年目から実施)。
ウ 成果報告会(実施主体:県)
3 平成27年度スケジュール
7月〜9月 公募
9月〜2月 事業計画作成支援
3月 審査・支援団体決定
4 要求額
(1)全体事業費(H27〜H29年度)
12,854千円
(2)H27年度事業費
554千円
公募 | 205千円(チラシ印刷・配布経費) |
事業計画作成支援 | とっとり県民活動活性化センター事業(当初予算)として実施 |
審査 | 349千円(審査会開催経費) |
(3)【債務負担行為】H28〜H29年度事業費
12,000千円
県による協働事業委託(H28〜H29の2年間) | 12,000千円(6,000千円×2団体) |
(4)H28年度事業費
0千円
活性化センターによる資金調達支援 | とっとり県民活動活性化センター事業として実施 |
(5)H29年度事業費
300千円
成果報告会 | 300千円(成果報告会開催経費) |
組織基盤強化支援 | とっとり県民活動活性化センター事業として実施 |
5 背景・課題
県内では、若者による地域活性化や地域課題解決の取り組みが展開されている。
しかし、これらの取り組みの多くは、資金面で苦労しており、また、特に活動の初期段階において、行政や関係機関等との連携が十分に図られず、地域への広がりが課題となっている。
若者の自由な発想とエネルギーが十分に発揮されたチャレンジが今後も盛んに行なわれるために、これらの課題を支援していくことが必要である。
6 その他
「若者チャレンジ」の定義
・10代後半〜30代前半を中心とする団体の取り組みであること
・地域活性化や地域課題解決に資する取り組みであること
・同世代の若者を始めとする幅広い共感を集める取り組みであること
・地域の理解・協力が得られる取り組みであること
・県内に留まらず、全国のモデルとなりうる取り組みであること