1 事業の目的
漁業者との連携の下での水産品加工の環境構築が整っている障害福祉サービス事業所をベースに、水福連携モデルエリアとして複数の事業所が参加できる共同加工場を設置する。
ここで製造される水産加工品においては、地元漁師からの直接仕入れのため新鮮さがうけて都市部バイヤーからの引き合いも多く、共同作業場の設置により大量発注への対応が可能となり、障がい者の工賃向上が期待できる。
2 事業の内容
NPO法人ライヴ(所在地:米子市)が地元漁師との関係を構築してきた御崎漁港(所在地:大山町中山)内に、既存の漁師小屋を改修の上、共同加工場をモデル的に整備する。
○共同加工場の設置及び運営
NPO法人ライヴ
※運営にあたっての参加事業所の調整等はNPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターが支援
○設置及び運営にあたっての県の支援
NPO法人ライブに対し補助金を交付
(1)設置
・補助率:3/4
・補助対象経費:共同加工場の設置経費
・補助額:10,359千円(13,813千円×3/4)
(2)運営
・補助率:1/2
・補助対象経費:共同加工場の運営経費
・補助額:1,461千円(2,923千円×1/2)
※運営費に対する助成は概ね立ち上げ時の1年目のみとし、2年目以降の運営経費補助については運営状況を判断しながら検討する。
3 要求額
11,820千円(0)
設置費:10,359千円
運営費:1,461千円
4 事業のメリット
(1)これまでの経緯
地元漁業者からの依頼に基づきわかめ干し作業を手伝うことになり、同時に伝統的な加工方法を教授される。その後、漁業者との関係が深まり、「漁業者の障害のある者への理解」や「障がいのある者の漁業への理解」が構築される。天気のいい日は漁港内での作業も行われ、障がいのある者にとっての作業環境の向上も図られている。
(2)共同加工場を設置・運営するNPO法人ライヴの強み
○漁業者との関係を通して仲買権が付与され魚介類の直接仕入れが可能
○積極的な販売促進活動により都市部を中心にバイヤー、飲食店、企業等を確保済
○継続した魚介類の仕入により漁業者の売上にも貢献