1 事業概要
企業への就職が内定した生徒を中心に、在学中及び卒業以降の企業や関係機関等との連絡調整等を行い、職場への定着を目指した支援体制を構築するため、県立特別支援学校に「定着支援コーディネーター(定着支援Co.)」(非常勤)を配置し、校内体制を強化する。
2 課題及び期待される効果
【現状及び課題】
・近年、県内の特別支援学校生徒の企業就労志望者が増加
(平成25年度:全国第2位)
・企業への就職率は全国平均を上回り、近年充実してきている。
・しかし、離職者や転職を繰り返す者等もおり、職場定着を目指し
た取組の強化が必要。
・現在、鳥取障害者職業センター及びとっとり障がい者職場定着推
進センター等に配置されたジョブコーチや、障害者就業・生活支
援センターに配置された定着支援員等が障がい者の職場定着支
援を進めているが、離職者ゼロを目指すためには、学校と関係
機関とのさらなる連携強化が必要。
【効果】
・本事業により学校の校内体制が強化されるため、学校と企業及
び労働、福祉等の各関係機関との連携がより円滑となり、卒業生
への細やかなフォローアップによる職場定着を推進。
・商工労働施策との連携を図りつつ、今後の十分な支援体制の構
築を目指す。
3 定着支援Coの配置体制
平成27年10月1日付けで、県立琴の浦高等特別支援学校(琴浦町赤碕)に2名の定着支援Coを配置する。
(根拠)
・平成27年度には琴の浦の最初の卒業生が卒業する予定。職場への定着は必須の課題。
・来年度以降、毎年約40名の生徒が全県の企業に就職。定着支援体制の整備が急務。
・職場定着に向けては全県を対象としたサポート体制が必要。
・業務においては東・中部担当及び西部担当の2名で役割分担し、各担当が20名ずつ受け持ちながら定着支援を進める。
・必要に応じて、他の特別支援学校の生徒の定着支援にも対応できるよう、兼務をかけるとともに、活用の仕組みを整備。
4 定着支援コーディネーターの業務内容等について
(主な業務内容)
・企業への就職内定者が卒業後に職場環境に早くから適応できること、企業側が必要な支援方法や環境整備等について学ぶこと等を目的として、在学中からアセスメントやジョブマッチング、移行支援の準備等を計画的に進め、フォロー体制を整える。
・卒業後も企業等を定期的に巡回し、生徒の適応状況や企業のサポート状況等を把握するとともに、必要に応じて助言を行う。
・ケースに応じて、定着支援Co.自身がジョブコーチ的な役割を果たしつつ、卒業生及び企業を直接支援する。
・障がい者就業・生活支援センターや障害者職業センター等の関係機関と定期的に情報交換を行うとともに、卒業生へのフォローアップ体制を適切に調整する。
(ジョブコーチセミナーへの派遣について)
特別支援学校に配置する定着支援Co.にはジョブコーチの資格を有する者を採用することが望ましいと考えるが、難しいことも考えられるため、資格を持たない者であっても、速やかに研修に派遣し、資格を取得できるようにする。
※毎年10月下旬に大阪市において6日間の養成研修が実施されており、同研修への参加を行う。
5 定着支援Coの配置に係る要求概要
| 金額 |
報酬
通勤割増
共済費
企業訪問に係る旅費 | 2,960千円
180千円
515千円
360千円 |
ジョブコーチセミナー参加料
ジョブコーチセミナー旅費 | 104千円
160千円 |
需用費(事務用品)
備品購入(事務用品)
業務用パソコンリース料 | 90千円
160千円
120千円 |
計 | 4,649千円 |