(1)早期離職率
・近年、就職率(県内就職者も増加)も上がっており、一定の成果は出ている反面、新規高卒就職者の早期離職率が若干高い。(H25卒1年後の離職率:中四平均23.3%、鳥取県:25.3%)
【高校卒業1年後の離職率推移】
※早期離職の主な理由
「職業とのミスマッチ」、「人間関係が上手くいかない」等
(2)教育面からの課題
・キャリア教育が勤労観・職業観の育成に焦点が絞られ、社会的、職業的自立のために必要な力(協働、レジリエンス、問題解決等)の育成が不十分。
・各高校において、キャリア教育の体系的な計画が作成されておらず、ひとつ一つの活動につながりがなく、単発的なイベントで終わっている。
⇒キャリア教育の各事業の目的を教員間及び生徒・保護者で共有することが必要
・キャリア教育の取組や活動について、現状では教員だけで指導する方法が大半
⇒地域の社会人、卒業生、就労支援諸機関の方、NPO団体等との協力、協同をすすめ、地域や社会とのつながり・連携強化が必要
・インターンシップにおいて、目的意識、課題を明確に持たない生徒や、仕事の一場面を切り取った活動をさせがちになり、育成する観点を持たない企業がある。
⇒学校側、企業側が身につけたい力を共有し、インターンシップをキャリア形成につながる活動にしていく必要あり
・地域との連携や探究的な学習をしても、地域産業、県内外企業の情報を受信していく機会が少ないため、進路選択を狭めてしまっている面がある。
⇒学校と企業が相互に受発信を行う機会を増やし、キャリア教育活動が卒業後も社会と切り離されることなく、郷土愛、起業家精神、グローバルな視野を持つ人材の育成につなげる必要あり