1.事業概要
農業の実践技術を習得するため、学生が作物、果樹、野菜、花き、畜産の5コースで、実習を行う農場運営に係る経費である。
2.内容及び所要経費
単位:千円
区分 | 内容 | 所要経費 |
作物コース | 水田で栽培する水稲、大豆等及び白ネギ等の野菜類の栽培実習を行う農場の運営に要する経費 | (2,140)
1,898 |
果樹コース | 特産のナシを中心にブドウ、カキ、リンゴ等に係る栽培管理実習を行う農場の運営に要する経費 | (3,055)
2,872 |
野菜コース | スイカ、トマト、ネギ等の特産野菜を中心に、施設及び露地での野菜栽培の実習を行う農場の運営に要する経費 | (3,444)
2,931 |
花きコース | 主要切り花と花壇苗を中心に施設及び露地での花き栽培の実習を行う農場の運営に要する経費 | (2,652)
2,143 |
畜産コース | 乳牛と和牛の飼育実習や飼料作物の栽培実習を行う農場の運営に要する経費 | (20,510)
21,803 |
農機共通 | 農場全体で共通的に利用する農業機械関係の維持管理に要する経費 | (460)
460 |
合 計 | (32,261)
32,107 |
3.目的・背景・効果
・栽培、飼養技術と経営感覚を実習形式で身につけさせ、地域
農業を 担い、指導的役割を果たし得る人材を育成する。
・技術習得だけでなく、農場で収穫された生産物の販売実習等 をとおして、経営感覚の醸成を図る。
・生産された農産物を利用した加工品の開発及び成果品の販 売実習を行うことで、6次産業化に対する意識向上を図る。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<目 標>
作物、果樹、野菜、花き、畜産、農業機械の農場実習を通じて、実 践的な農業技術と経営感覚を身につけることによって、次代の農業・ 農村を担い、指導的な役割を果たし得る人材を育成する。
<取り組み>
1.作物 : 水稲・大豆及び白ネギ、ブロッコリーの栽培実習。
2.果樹 : 特産のナシを中心にカキ、ブドウ等の栽培実習。
3.野菜 : スイカ、トマト、ネギ等の県主要野菜の栽培実習。
4.花き : ストック、シンテッポウユリ、ビオラ等県主要花きの栽培実習。
5.畜産 : 乳牛、和牛の飼育管理、飼料作物の生産収穫調製実習。
6.農業機械 : 大型特殊、けん引免許(農耕用)の取得、農業機械の 操作・点検等の実習。
これまでの取組に対する評価
○これまでの取組に対する評価
1 作物:水稲の有機栽培管理の他、白ネギ、ブロッコリーの栽培管理も実践でき、学生の技術・意欲が向上した。
2 果樹:本県オリジナルの梨の新品種が本格的な着果期を迎え、ナシコンクールへの出品、受賞等をとおして学生の学習意欲が向上した。
3 野菜:有機農業教育を開始した。プロジェクト発表で各種賞を受賞するなどして、学生の技術・意欲が向上した。
4 花き:新規品目(ヒマワリ)や新技術(EOD電照等)を用いた栽培を行うことにより学習意欲が向上した。
5 畜産:飼養管理の向上により乳量等が県平均以上を達成し、乳和牛いずれも各種共進会に出品するなどの成果で学生の技術向上を図ることができた。
6 その他:作物・野菜で鳥取県特別栽培農産物の認証により、環境保全農業の学習を積極的に進めた。農大市等の販売実習や市場研修を通じて、生産物の流通・販売に対する意識が向上し、販売を意識した栽培管理に取り組むことができた。加工品開発の取組により、6次産業化に対する学生の意識が大幅に向上できた。