国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、公衆の保健、地
球温暖化の防止、木材生産等森林の持つ多面的機能に対する国
民の要請が多様化する中、森林を適切に管理することによって、こ
れらを高度に発揮させるため、一定の要件を満たす森林組合、林
業事業体、森林所有者等が行う森林整備(植栽、雪起こし、下刈
り、除伐等、間伐、森林作業道の開設等)に対し造林事業により補
助する。
(1) 背景
・戦後、スギを中心として進められた、一斉造林が、利用期を迎え
ていることから、施業の集約化や森林作業道整備により、間伐を
効率的に実施する必要がある。
・一方、間伐を、今後、長期間繰り返すことは、将来の森林の齢級
構成を歪にし、持続的な森林経営ができなくなることから、高齢林
分の皆伐と、再造林を推進していく必要がある。
・また、水源涵養機能、生物多様性の保全等の公益的機能の維持
増進の面では、針葉樹一斉林の広葉樹林化や針広混交林化、松
食い虫被害地では、それらの被害の拡大を防ぐために、被害木の
伐倒及びマツ以外の樹種転換等が必要である。
(2)目的
・健全な森林資源の培養
・持続的な森林経営の実現
・森林の公益的機能の維持増進