1 事業概要
湖山池でのヤマトシジミ増殖を推進するため、平成25年度から覆砂による底質改善効果について調査を実施し、覆砂によるシジミ増殖効果が示唆されている。
漁協から要望のある覆砂の実施を支援し、シジミ漁獲量安定・増大による漁業振興を図る。
<実施期間>
平成27年度〜平成29年度(3年間)
<実施概要>
1,000m3/年の覆砂を実施。
<事業主体>
鳥取市
<補助率>
2分の1
<補助実施予定額>
6,000千円(3年間総額18,000千円)
2 平成27年度当初予算 調整要求額
6,000千円
3 事業効果
1 シジミ漁獲量の安定・増大
現在のシジミ漁場は貧酸素水塊発生水域に近接しており、貝のへい死が発生している。また、貝の一部が剥がれて白くなり価値が低下する貝も発生するなど、シジミの漁場環境は不安定で、良質なシジミを安定して増殖できる漁場が限られている。
そこで、本事業により、貧酸素水塊発生水域による影響が少ないと考えられる新たな漁場を拡大整備し、シジミ資源を安定・増大させ、漁業振興を図る。
2 底質、水質の改善
覆砂を実施することにより、CODや硫化物が減少するなど、湖底の底質改善が確認されている。
また、シジミは植物プランクトンを主とする有機懸濁物を取り込み鰓でろ過して捕食するため水質改善に効果がある。
これらのことから、本事業の実施により更なる底質や水質の改善が期待される。