1 耐震補強工事実施に至るまでの経緯
平成24年度の建物耐震診断により「耐震性がない」と診断されたにもかかわらず、同時期に県組織の見直し検討がされていたことから庁舎の継続使用方針が定まらず、耐震補強工事に着手できない状況にあった。
平成26年度に庁舎の継続使用の方針が決定。平成27年度には補強工事の第一歩である「補強計画策定」経費が予算化されたところ。
2 要求内容
次の工事に係る実施設計に要する経費を要求する。
(1)災害発生時に職員や県民の生命を守る安全な施設として、また災害時の拠点施設として機能不全に陥らないようにするための耐震補強工事
(2)来客者が多いといった福祉保健局の特性を踏まえ、県民の利便性向上の視点から早急に対応が必要とされる改修工事(トイレ)
(3)庁舎の継続使用方針が定まらないことを理由に長年放置されてきた老朽化に伴う改修工事
(4)建築当時と比べ福祉保健局の業務や役割が変化し、十分に活用されていないスペースの有効活用するための改修工事
※工事費の抑制や工事に伴う業務への影響を最小限に抑えることから同時施工とする。
3 工事の実施スケジュール
実施年度 | 実施内容 |
平成27年度 | 耐震補強計画策定 |
平成28年度 | 工事(耐震補強、改修補修)実施設計【今回要求】 |
平成29年度 | 工事実施 |
4 庁舎の概要
名称:西部総合事務所福祉保健局
所在地:米子市東福原1丁目1−45
建物:
・本館(鉄筋コンクリート造・地上2階地下1階建、昭和44年3月築)1,863.68平方メートル
・別館(鉄筋コンクリート造・地上2階建、昭和49年3月築)590.87平方メートル
5 留意事項
福祉保健局は、災害時には医療機関との調整、指示を行う「医療救護対策支部」の機能を有する西部地区の拠点施設であるとともに、米子保健所や西部福祉事務所といった複数の役割を持ち、様々な相談や申請等のため障がいを持った方をはじめ多くの県民が日々来局される施設でもある。
(耐震補強工事以外の主な改修内容)
■県民サービス向上の視点
・現代仕様とかけ離れた状態にあるトイレの改修、障がい者用トイレの増設
・現在の福祉保健局業務にマッチさせるためのレイアウト変更(使用頻度の低いスペースの有効活用)
・相談室機能の拡充(防音仕様)
■災害時対応の視点
・『常設型』医療救護対策支部機能の具備及び防災倉庫の機能拡充