1 事業の目的・背景
■ 若松川発電所は、平成28年3月に運転を開始したが、大量の塵芥(落葉などのゴミ)流入により、発電効率が低下し、想定どおりの発電が行えていない。
■ 塵芥の流入の可能性は当初から想定していたが、その詳細な質や量を事前に把握することは困難であったため、可能な限り大きな設備投資を避けようとの配慮から、当面は最低限必要な近隣住民への軽易な日常点検委託(簡易な除塵作業含む)や、応急的な職員による直営除塵作業で様子を見ていた。
■ その後、これらの対策のみでは取水量が十分確保できず、想定している発電量の確保が困難な現状となっている。
⇒ より一層の対策が必要と判断し、除塵機設置を要求する
(なお、当初計画時より除塵機が必要となる場合も視野に入れており、設置スペース確保や手戻り工事を防ぐ対策などを実施済)
2 事業内容
■ 除塵機設置 C=30,000千円
取水部(沈砂池)に除塵機を新設し、それに付随する必要な電気工事を行う。
3 事業の必要性・効果
■ 必要性1:除塵機を設置しない場合、塵芥による取水口閉塞が続き、想定した発電量の確保が見込めない。
■ 必要性2:人力による除塵作業で対応した場合、その効果の継続時間は短く、短時間のうちに再度閉塞してしまう。現地へ作業員が常駐することも考えられるが現実的ではなく、24時間対応のためには機械化が必要である。
■ 投資効果:除塵機設置により発電量の回復を見込むことができる。想定どおりの発電量まで回復できた場合、その差分により設置費用は2年程度で回収可能。
4 事業費年割
事業費 C=30,000千円
(内訳)
項目 | 28年度 | 29年度 | 合計 |
改良費等 | 機器製作・設置 | 7,200千円 | 10,800千円 | 18,000千円 |
電気工事 | 4,800千円 | 7,200千円 | 12,000千円 |
債務負担行為 | − | 18,000千円 | − |
5 債務負担行為の必要性
■ 可能な限り早期に発電収入の回復及び直営除塵作業の負担解消を図るべく、年明け早々の工事発注を計画しているが、機器製作に約4ヶ月の期間を要し、平成28〜29年度の複数年度の契約が必要なため。
28年度:契約、機器製作、電気工事
29年度:機器製作、電気工事、設置工事
(設置完了は4月末〜5月始めを見込んでいる)