1 事業目的
農林水産系実業高校と地域の関係機関が連携し、本県農林水産業を支える人材育成を行うための仕組みとして「とっとり農林水産人材育成システム」を構築する。
これにより、鳥取県元気づくり総合戦略にも位置づけている、地域の若者を農林水産業分野での就業者として育成し、地域で就業できる環境づくりを図り、農林水産業分野での新規就業者の確保に資する。
2 事業内容・要求額
○農林水産部要求
事業項目 | 事業概要 | 要求額 |
(1)6次化プロデューサー認証の導入 | ○ 6次産業化の講座を開講
対象:実業系高校学生(農業、水産業)、農業大学校生
会場:農業大学校
受講料:無料
○ 講座は、6次化プロデューサー認証レベル2〜3の講座とする(受講修了後、修了者はレベル認定を申請することができる)
*レベル3は学生が取得できる最高レベル | 4,983千円
(0千円) |
(2)デュアルシステム(インターンシップ)の導入 | ○ 農業、林業、水産業の実業系高校生のインターンシップの導入
⇒ 学生の地元定着を推進
⇒ 担い手の育成・確保
○ インターンシップを円滑かつ広範に行うため、受入農家、事業者に係る所要経費を負担
農 業:390千円
林 業:144千円
水産業:700千円 | 1,234千円
(0千円) |
・6次化プロデューサー認証の研修、長期インターシップ修了者への県としての認証(県版CAP)の仕組みについては、平成28年度中の構築に向け検討
【注釈】CAPとは:フランスの中等教育「職業リセ」を修了した者に国から交付される職業適格証のこと
○教育委員会要求
・智頭農林高校における林業分野の長期インターシップ、境港総合技術高校での水産業分野でのインターシップに係る高校の所要経費などをとっとり農林水産人材育成システム推進事業(県版SPH事業)として予算要求
3 事業の背景
・農林水産業分野での担い手の高齢化が進み、新たな担い手の確保は喫緊の課題となっている。
・県内の農林水産系の実業高校は、職業に必要な実践的かつ専門的な知識や技術を有する創造的な人材を育成する教育機関として期待が高い。
・そのような中、国レベルにおいても同様の問題意識が強く持たれており、平成27年6月に議員連盟である「農林水産高校を応援する会」が設立された。
・また、県においても鳥取県元気づくり総合戦略に農林水産業分野での実業系高校等と連携した担い手の育成、確保を戦略のひとつとして位置づけている。
4 鳥取県元気づくり総合戦略との関係
同戦略中、農業・林業・水産業の3分野の実業系高校との連携による人材育成を包含した事業が本事業である。
<鳥取県元気づくり総合戦略(抜粋)>
○農林水産業:将来を担う若き担い手の活躍
・高大連携を強化し、地域の若者が就農できる新たなキャリアパス(とっとりアグリ人材育成システム)を構築します
・地元の農林高校と森林組合等が連携した人材の育成システムを構築します
・水産系学科を有する県内高等学校と連携し、漁業を目指す若者の育成を図ります
KPI:農業新規就業者数 1,040人 (H27〜31年度)
林業新規就業者数 560人 (H27〜31年度)
水産業新規就業者数 200人 (H27〜31年度)